そんなことなど知らない、知る必要もない、そんなことなどどうでも良い、と私達国民が思い始めた頃、神道、君が代、日の丸と大騒ぎをしている政党と日本政府。
そこで、神道はしんとうと読むのです、と教えるところから始めることが大切ですよ、と日本会議の神道一直線の方々に教えてあげます。
貴方方の失敗は、高い所に天皇や自分達が居ると勘違いしているところです。
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天皇も卵子の受精によって生まれています。
貴方もそうでしょ。
皆人の子、人間で、たまたま天皇家に生まれた子と言うだけです。
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父の昭和12年、1937年の東京愛の事業社発行の百科事典を写します。
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神道(しんとう)とは何か
神道といふ文字(もんじ)が文書に現はれたのは日本書紀に「天皇仏法を信じ、神道を尊び給ふ」とあるのが初めてである。
では神道でいふ神とは何かと伝へば、それには種々の説があるが、その中の重要なものを挙げると、
一、神とはあらかがみの意で、あらかがみとは漢字で明神と書き、日本書記であらかがみと読ましてゐる。
この意味から伝ふと神とはかがみの略で、自己の模範亀鑑を神と伝ふのである。
二、神とは隠し身の略、即ち人の目に見えぬもののこと。
三、神とは明見(あかみ)の略、即ち神明君臨の義。
四、神とは上(うへ)の義、即ち総じて尊いものを神といふ。
この第四の解釈は新井白石及び本居宣長の所説で、最も妥当とされてゐる。
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新井白石は・・儒学思想を政治に実現しようとした。
本居宣長は・・合理主義を偏狭と否定、表相的な文化や風俗の底にある普遍的な心情を古典の内から帰納的に読み取ろうとした国学思想の理論を体系化。
文治政治の思想的支柱となる理論を体系化した。
古事記など古典注釈文法研究。
和歌も多数残した。
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江戸中期、5代将軍綱吉は、儒教による支配を実現。
忠孝を奨励し、不忠、不孝者を処罰するという道徳教育の始まりです。
瓦版(かわらばん)という新しい情報伝達手段を禁止、言論を弾圧します。
赤穂浪士の吉良邸討ち入りと四六士の切腹は、忠義を奨励し、徒党を禁止、順法精神を植え付けるのに役立ちました。
「生類憐れみ」は、戌(いぬ)年の綱吉への忠孝を強制したものです。
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「表相的な文化や風俗の底にある普遍的な心情」と古い百科事典に書いてあります。
まことしやかに書かれたこの文章に大層な意味はありません。
表相的な文化とは、今で言えば、漫画やゲームのようなものです。
風俗とは、げげげの鬼太郎的なものを評価したり、自殺を煽ったりする風潮や、キャバクラのようなものです。
普遍的な心情は、漫画やゲームや恐怖を誘ったり自殺や性欲を煽ったりするものの中にはありませ
そういう表相的文化に、人の普遍的な心情があるということを言ってはなりません。
そういう表相的文化に、人の普遍的な心情があるということを言ってはなりません。
「表相的な文化や風俗の底にある」のは、不安を駆り立てようとする国の意志です。
一己の人間を軽視しようとする国家の意図に沿った理論を体系化
したのが、新井白石であり、本居宣長です。一己の人間を軽視しようとする国家の意図に沿った理論を体系化
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私は今、学研の古い事典や井上清さんの「日本の歴史」を纏めながら、自分の考えも入れて書きました。
偶然はいつも私に味方をしてくれます。
日本会議やチャンネル桜、Willが毎日大音声で叫んでいるのと同じです。
江戸時代であれば未だ救われます。
21世紀です。
大丈夫ですか?
貴方方に生きている現在の日本・世界の人の暮らしや顔が見えていますか?
・NHKが年末に、何故赤穂浪士を毎年放送するのか、その意味が分かりました。
戌憐れみではなく、猫・CAT哀れ・・・
Corea、Amerika、Taiwanやくざによる闇から明るみに出ての世界支配ですか?
何にしても古いわ、無理だわ、要らないから、哀れになる一方の右翼思想・・・
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新井白石と本居宣長は、幕府の言う通りに書物を認(したた)め、古事記を解釈した人です。
「古事記」や「日本書紀」が本当にあったのかどうかも実際は分かりません。
本というものは権力が意のままに使う、そういう不確定なものです。
瓦版を禁止したように、庶民が勝手に書いたものを残すことは許されません。
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「古事記」は「ふることぶみ」と平安時代には呼ばれています。
神話・伝説・歌謡です。
漢字体で書かれています。
本居宣長は、注釈を加え「古事記伝」を著しました。
それ以前にあった書物なのかどうなのかも実際のところ、その時代に生きていた人が今一人生き残っていると言う訳ではありませんから、分かりません。
中国から伝わった書物である可能性も、ないとは言えません。
「日本書紀」は、奈良時代に出来た30巻の歴史書だと言います。
神代から持統天皇に至るまでの編年体正史です。
編年体とは年代順に作られているという意味で、正史(せいし)とは、国家などが国の事業として編集した正式の歴史書のことです。
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神代があるはずがありません。
聖書かなんかを真似てお話を創ったと考えます。
実際奈良時代に国家事業として編集したかどうかも分かりませんが、奈良時代の権力者が好きなように作ったに決まっています。
歴史とは、過去です。
過去を語る人が真実を述べた例(ためし)がありません。
真実を述べようとする者は、抹殺され、歴史書を編纂することも、歴史に登場することもありません。
・ 日記に貴方が今日あったことを書くとして、明日みんなの前で読むと決まっていたら、ありのままに書けますか?
真実を書く人がどれだけいますか?
歴史書、それも国家事業となると、格好をつけて、100円ショップで買った花瓶を1億円くらいに値を吊り上げて書いてしまうでしょ。
本をそのまま信じてはいけない、文字の羅列の中に隠されている大事なものを読み取ることが大切です。
何も隠れていない書物は、買う価値のない書物です。
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22:33 2010/12/23木曜日