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精神分裂病検査のない違法措置入院、逮捕状のない大阪拘置所違法24日間拘留

私は、文部科学省脳科学研究戦略推進プログラム、理化学研究所人体実験被害者です。法務省、大阪地検、大阪高検、米子地検、大阪簡易裁判所、最高裁は、捏造社民党名誉毀損事件を画策、家宅捜索礼状のない家宅捜索、逮捕状のない大阪拘置所違法24日間拘留によって、自民党、公明党、社民党、共産党、学者と全大学、全企業、全官公庁による窃盗、夫殺害、株不正売買、米子市養和病院違法措置入院、40にも及ぶ違法有料ブログ解約、厚生労働省、医師会、歯科医師会、看護士会、介護士会、各政党と党員、キリスト教、天台宗、創価学会、幸福の科学、ものみの塔など宗教法人と信者による音声送信とストーカー、嫌がらせ、自民党社民党によるOCN、EDIONenjoy違法プロバイダ解約等の証拠隠滅を行いました。私は、詩人、エッセイストでもあり、翻訳家でもありますが、私の詩、エッセイ、翻訳詩、翻訳小説、翻訳文を、日本政府は、世界中に売っています。

プロ以上の翻訳を成田悦子

  • Good-bye to All That Robert Geaves 成田悦子訳 - しかし次の週それらはThe Cathudianに出た、すると直ぐに指さしながらくすくす笑い始めた;理由はどちらの詩も、偽名され、頭文字「case]を略さないで完全に書いているアクロスティクだったから。「Case」は「Romance」を意味した、初めに年上の男子の名前と一緒の二人の男子の名前の正式なカプル、表され...
    56 分前
  • Good-bye to All That Robert Graves 成田悦子訳 - 「デイズィ!」(それは似たような名前に響いた。) 「オウ、本当に!十分だ、僕は去年のフトゥボール秘書を偶然知っている;だから彼はスカンドゥルを(スキャンダル)を広めて簡単に君の息を止めようとする。君はとにかく間違っている。7問。4つのミスだ!君は明日の朝7時に僕の『キューブ...
    2 日前

2012年3月31日土曜日

雨  親和性社会行動ってナニサ

社会関係ってナニサ
言ってミナ
世の中、関係はイラナイ
集(たか)る事を集まるトイウ
ハエが集る
ゴキブリが集る
貴女、国民の健康保険と税金に集ってンジャナイノ?
貴方、消費税に集るノ?

私、親は慕えナイノ
私、かわゆくて、子供に守ラレ世話サレテンノ
愛着シテ養育スル神経回路切ッタノ?
愛着シテ養育スル神経回路切ラレタノ?
愛着スル子って何だか泣かしてみたくナラナイ?
子供は守ラレタクナイ
子供は世話サレタクナイ
守られナイ世話されナイ養育されナイあかちゃんは
神経回路切れテンノ?
何時も親のない子にナリタカッタ私達
神経回路切りたくってナラナカッタノヨ
貴方の神経回路切れてんじゃナイノ?

親子関係に於ける利益の追求

育てる技術の向上デスカ?
私達母親と私達の子供は
利益にナラナイ事が好きデス
不幸にナル事も好きデス
失敗も好きデス
成功好きは失敗を何かで補ってイマス

雨が降り
雨が降り
雨が降る
頼りにナラナイ親
当てにナラナイ親
しっかりした子供
自立した子供
育てる技術もナク
愛着させる事もナク
喧嘩しては抱き締めた
ぶっては「ごめんね」と言って
眠った後で泣きながらキスをした
雨が降り雨が降り雨が降る

23:40 2012/03/31土曜日

2012年3月30日金曜日

雨 作り事の雨

ざわめく

揃わない

二つに分かれた不思議な物体
つまらぬものを重ねる内に填(は)まらないものになった
色々なフィルム、やってゆけない黄昏(たそがれ)

やってゆけない黄昏(たそがれ)
いつもそうある地の果てを走る汽車の目を見ている
見せしめのかなづかいが始まった頃
谷間に差しかかると道連れや従者を乗せた
一緒に一緒に離れないで

作り事の

毟り取る

やってゆけない黄昏(たそがれ)
窓には明白を掛け斉一を去る
既に人の呼び名が分からない

21:26 2012/03/30金曜日

2012年3月29日木曜日

雨 小降りになった雨

小降りになった雨
箇条書きで語り結ぶ実
偽らない心に惹かれ
新しい始まりを求め
一身に問い続ける

間に合わせに命をつなぐ
脈打つ海
黒衣の地
ぶらんこはひたむきにこぐ
揺れて分かれる約束

卑しい女は動物の尻尾を持つ
金品を盗んでは哀れみに間借り
輝きとずれ
べからずの流れに添う
共に在るのは死

22:22 2012/03/29木曜日

2012年3月28日水曜日

雨 後ろ向きに

筋のように曲がりながら雨が伝う
後ろ向きに下手な事を
度を越さない所有
又とない乱暴
分からなくなるほど追い詰めて
もっと雨を

善いことと悪いこと
定まらない内に懲(こ)らしめる
後ろ向きに下手な事を
下方に滑る細やかな雨
途切れ誤りを整える
もっと雨を

23:55 2012/03/28水曜日

2012年3月27日火曜日

雨 乾いた君そっけなく

乾いた君そっけなく
雨に濡れたい
私は古く
私は年老いて
貴方は若く
貴方は新しいと言えますか?
新しいものと古いもの
どちらに価値がありますか?
どちらかに価値があると言えますか?
私達は生まれ年を取る
何に価値があるか
価値あるものばかりを求めるのもつまらない
価値あるものが何か?
いつも探していたいとは思います

乾いた君そっけなく
雨の吐息に目覚める
若いことはみずみずしいということでした
若い体には渇いた砂の上が似合いました
老いることは女と男が互いにかわゆさを倣(なら)うことです
けれど老いた体は毒を好みます

22:31 2012/03/27火曜日

2012年3月26日月曜日

雨 斯(か)くの如き雨

建つ物が絶えた春
斯(か)くの如き雨
風に乱れ
それでなければ夕暮れに道に迷い

生まれつき皆予備の形
一人違う床の間に身を置く
其の項目に潜んでいる太陽と月
飼い馴らされ後ろ手に

明らめ切れない
仕方のない
盲目(めくら)が寄り合う
神の祭りは人と遠く離れ
揃ってやって行(ゆ)けない

23:40 2012/03/26月曜日

2012年3月25日日曜日

雨 細く雨が降る

終日歌われる愛の歌
見苦しく果敢ないものの有様(ありさま)
海の昔
極めて深く青く

従って死ぬ
従って死ぬ
人に国に自らに
寄り添う否定と肯定
貴方に何があったと言うのですか
貴方に何があると言うのですか

家を出ると道に小花
川が流れ
見上げる其処に誇りが収まる
振り返っても意味は応じてはくれない
見限る日日(にちにち)

細く雨が降る
人はひたすら不自由の懐(ふところ)に向かう
雨は囚われて地に悲を添える

22:11 2012/03/25日曜日

2012年3月24日土曜日

雨 医の頭上に血の雨が降る

昔弾いたピアノ
背く指
自由に雨が降る
落ちる指
徒(いたず)らに雨が降る
人は欠乏に向かう
法は過多に向かう

雨に備える
自由に境も無く隠れ場所も無い
一身に濡れ
隔たる記憶
捨てる現実

精神病院は舌を奪う
光を奪う
不合理を産む
歴史は隔離病棟で作られ
詩人が不安の切符を切る
腐蝕した壁に雨が降る
惜しげなく医の頭上に血の雨が降る
雨は陰鬱に
赤が滲み死を連れ悲しみは地に溢れる

22:33 2012/03/24土曜日

2012年3月23日金曜日

雨 秋、赤い雨が降る

日は
横道に逸れ
机の脚は陰として存在する
間違っても見事に思い込む

窓ガラスに口実をつけ
その辺に日が落ちてゆく
漸(ようや)く日が暮れる
人のこころを世が破り
朝(あした)には定まろう野辺に

振れないこころ
揺れながら純情
獄中にて
夏は失われ
秋、赤い雨が降る

日は
愚かな友
委ねた命を以って語る
流れは迷う
無窮に背き、雲と千切れる

22:52 2012/03/23金曜日

2012年3月22日木曜日

雨 飽きて憶えていない

読んでは閉じ読んでも閉じ
飽きて憶えていない
一度その名前
一度横に
仮に空けた段落
雨、途切れ
表紙の色も褪め

物慣れた声
人に過ぎない
もてるくちぶり
錆びた時代を連れ
押し広げる感傷

日の初めは事の終わり
通り、低く受ける雨
時々一行が苛酷で
遊びのように疲れてしまう

うらやましいほど癖のある
つぶやくように結び
つつむように足を踏み入れる
多分、雨
飽きるほど雨

23:19 2012/03/22木曜日

2012年3月21日水曜日

雨 唯、雨

人にありて人を欠く
人にありて麗しく
異なる世に肯(うなず)き
否定の花は雨に結ぶ

寧ろ
人に非(あら)ずして人の中に在り
人に非(あら)ずして美(うるわ)しく
空を知らず
海を欠く

唯、雨
軽やかに雨
此の慰めに雨
真に依(よ)りて真を離れ
無限を求めて人を知る
雨の如く理由が有り
人の如く理由(わけ)も無く晩(く)れる

人に
仕切られた地
仕える唇
唯、雨
人を真似て人の如く
人に反して枯木となり
縺れて、雨
此の身に慰めの雨

23:02 2012/03/21水曜日

2012年3月20日火曜日

雨は 雨は地に落ち

雨は地に落ち
雨は地に下る
そよ風と会う
雲雀(ひばり)と会う
貴方とはちっとも会わない
ぐだぐだしているうちに雨
ぐずぐずしているうちに雨
ふあんになると雨が降ればいい
みななくなりそうに雨が降ればいい

雨を覚えている
けれどすぺいんに降る雨じゃない
いらだち、塞ぎ込む四方の壁
疲れと失望に持ち堪(こた)える軒(のき)
いやがるうちに雨
つれないうちに雨
あきたりないと雨が降るといい
みななくなりそうに雨が降ればいい

23:58 2012/03/20火曜日

2012年3月19日月曜日

雨 花に落ちる雨

花に落ちる雨
清らかな光の球(きゅう)
風が吹き乱れ
凡(およ)そ空(むな)しい側に

内なる姿神に生まれ
様は露にも足りず
岸辺を求める者
人を貫く
争いの代わりに
落ちる雨を
流れる水を
花に散る雨
目に散る露を

花は雨に落ちて汚れ
いつしか人の手も汚れ
折れて曲がって
人を離れ
色を遺(のこ)さず
凡そ仮初の側に

21:43 2012/03/19月曜日

2012年3月18日日曜日

雨、捨てないで捨てないで

雨、捨てた捨てられた
雨、捨てたい捨てられたい
少女の思い思い出思わせぶり
お古(ふる)のずっく
お古のとらんぷ

雨の日は或るひとに従う
雨の日はひとりよがりな或るかたちをなぞる

雨、捨てないで捨てないで
雨、捨てないで捨てないで
思わせぶりに残らず捨てるの
惜しげもなく瓶に詰めて捨てるの

雨の日は或る約束に従う
雨の日はしめやかに或る否定に根ざす

雨、私は捨て子私は捨てられた子
雨、鞄に詰めて捩(ねじ)って詰めて
生まれてから或る家に泊まり
泊まるお金を払えなくて

雨の日は少し意地を張る
雨の日は身も心も或る星を宿す

23:03 2012/03/18日曜日

2012年3月17日土曜日

雨 いつも雨は

いつも雨は
あなたの裸足と遊び歩く
夜更けに雨は静寂に呼び返され
数多(あまた)の窓を叩く

人は限りを作りたがり
いつも雨は
上辺を洗い
みなしごを産む

いつか雨は後ろめたい
背を濡らし
迷いを嗾(けしか)ける
いつも雨は
上辺を洗い孤児(みなし)を生む

砂の上に置かれる
清い水に流される
船に酔い
空虚に遊ぶ

あたらしい朝を始めると
いつか雨も厭わしく
あなたの近くに呼び返され
光に及ばない身を犠牲に

20:26 2012/03/17土曜日

2012年3月16日金曜日

雨 雨は何であろう

雨は何であろう
どのように雨は降るのであろう
足は何も成し得ず
くちびるは誰かを過ぎて
過ぎたあの時を追い詰める
たどたどしくことばが漏れ
遠のいて

雨は何であろう
どのように雨は降るのであろう
降る身に
降る川に
降る海に
黄金色のことばが忘れられ
冷たさがいとおしい

雨に抱かれることは消えることです
揺れ
移ろう
花の
散る花に降る
雨は抱くひとの行き詰るささやきです

濡れる肩はあなたを知らない
くちびるは誰かに開き
開いたいのちを追い詰める
たわいなく吐息が漏れ
遠のいて

雨は何であろう
どのように雨は降るのであろう

22:02 2012/03/16金曜日

2012年3月15日木曜日

雨 春を告げラレ春に散ると告げラレ

春を告げラレ
一夜眠れない
光に歪んで雨が胸に沈む
樹の辺り灯かりが溢れていた
低い関心を寄せ闇に走る目

春を風に告げラレ
一夜眠れない
遠い砂場に降る雨
低い声の真ん中
少ない変化に絡む鉛

春を告げラレ
一夜眠れない
燕は雨の海辺を走る
私は水の内側で夏を待つ
波が低く声を上げる

生きていたくないと告げ
生きて行けないと告げラレ
遠い砂場に降った雨
春を待てないと告げ
春に散ると告げラレ

22:44 2012/03/15木曜日

2012年3月14日水曜日

雨 人形

日の当たる部屋で
人形を抱き
人形のように黙り込んで
人のこころを読み終えると
人になり
人形の腕を掴むと人になる

言おうとして
忘れてしまう人の言葉
たまらなく惨めな夕べは
通りに出て花を買う
ありのままの人が行き交い
見ている内に人になる

雨の日は囚人
人形の息づかい
人形のように目を閉じる
埋葬の時と埋葬の人を待つ
雨の日は
ただ訳もなく誰からも嫌われる人形

22:35 2012/03/14火曜日

2012年3月13日火曜日

雨 雨の朝

雨の朝
道は鎖される
分かったかのような結末が気楽に空から降る
切り離したい
出鱈目(でたらめ)な手足
凭れて寄りかかる壁 言葉その代わりに
ずいぶん窓の外・・雨

雨の朝
でたらめな結末は絶望的に意志の上に降る
分かったかのように首を振り
混乱をおびき寄せる雨だれ
連れて落ちるくれよんの
きれいなをひとを拒む筋道

雨の朝死んだうさぎ
正しい埋葬はいつも不満で果敢ない
幸福に動揺する滴 言葉その代わりに
淀みなく窓の外・・雨

20:45 2012/03/13火曜日

2012年3月12日月曜日

雨 女になって

雨が降っていたから
雨が降っていたから
言い訳ばかりする

私は帰りたくないと言った
貴方がどう言ったか覚えている
貴方は部屋を出て行った
私が抱いて欲しかったかと言えばそういう気持ちはなかった
貴方は私をベッドに寝かせ
部屋を出て行った
貴方がどう言ったか忘れていたら
と言っても忘れていても忘れていなくても
貴方はもういない
私は若くはない
貴方はいない
私は生きているのか
生きていないのか
息だけはしている
食事だけは摂っている
帰りたくないのは
電車がなかったそれだけのことだ
電車がもうないと私が思うまで貴方が話したがり
電車がなくなるまで貴方が話したがった
貴方の話を途切れさせることが出来なかった
電車はないけれど、明日の朝までに家に着けばいい
線路伝いに歩いていつか私の家に着くか
途中で道端で休んで朝を待つか
明日の朝
会社に行けばよかった
貴方といることがその時何より大事だったわけでもない
大事だと思うことなど私にはない

雨が降っていたから
雨が降っていたから
言い訳ばかりする  

それから
帰りたくない
帰りたくない
そんなことを男に言っては
女になって

21:18 2012/03/12月曜日

2012年3月11日日曜日

雨 窓を開けて

雨が降る
惨めさの脚が急いで
眼差しで代償を払う
窓を開けて
ぼうっとして
滴(したた)る絶望を見ている
窓を閉めて
ぼうっとして
雨で曇る話
雨に混ざった慰め
絶対に忘れない
絶対に振り向かない
扉を開けると戦争が終わっている
半分だけ人の叫びを信じている
窓を閉めた部屋で
ぼうっとして
雨で曇る顔
ずっと前から寡黙
もともとひとりぼっち
もともと私がすべて
扉を閉めると希望が後悔に変わる

窓を開けて
ぼうっとして
滴(したた)る絶望を見ている

21:02 2012/03/11日曜日

2012年3月10日土曜日

雨 男と女の間

身を捩(よじ)るほどの愛も
俄かに卑しくなる
男と女の間
降り注ぐ雨
目の中とお皿の上に罠がある

淀みに好んで引き摺り
引き摺り込まれ
肘掛椅子に座る
愛はいつも寝たい事である

耳障りな傷
目障りな愛の歌
刺すような痛み
柵で隔てる

幾度(いくたび)険しい道を越えても
お前は難しい
男と女の間
降り注ぐ雨
きりもなく喉の奥と窓の硝子
雨に濡れる

15:34 2012/03/10土曜日

2012年3月9日金曜日

雨 雨が散る

囹圄(れいご)を嘲笑(あざわら)うヒトの
身に踏み行なうあらまし
落花うるわしく
月と陽は散り散りに一日を成す

濡れて
冷ややかなテーブル
破り砕くぐらす
明白な価値(あたい)は
ヒトの懐(ふところ)から遠ざかる

雨が散る花が散る
私が一番惨めだったあの日
側にいてほしかった
いえひとりでよかった
くちびるの容(かたち)と其処から漏れる音
聞こえなかった
聞きたくなかった

散る花は忘れられ
落ちて自らと吊り合う
側にいてほしかった
いえひとりでよかった

22:58 2012/03/09金曜日

2012年3月8日木曜日

雨 一度だけ私は

早い朝
夢の中で千切れたためらい
焔の夕べ
延々と続く絞首刑に人影は絶え
檄文の陶酔と血塗れの沈黙
聞こえるのは雨のワルツ
一度だけ私は薔薇色の夢を

夢は
逃げては浮かび上がる
書きとめる間もない
分かち合うものはいらない
分かちあうものを知らない
壁に貼って雨のワルツ
目を伏せると私は薔薇色の夢を

そして
清らかな空
森の苺に熱いくちづけ
少女のように悦びを引っ掻き回し
目を見開き湛える広野
聞く雨のワルツ
振り返って私は薔薇色の夢を

21:28 2012/03/08木曜日

2012年3月7日水曜日

雨 熱く雨が降る

荒れ果てたこころの前
死ななくても生きていても引き受ける
顔を背けず口にして説き伏せる
さびしい嘲笑
投げ捨てる思考
守らない男
破れた女
熱く雨が降る

幾晩も憶(おも)い出は
救いの声の後を追い
恥ずかしいドアを開け
転げ落ちた街に出かける
萎(しお)れた花と離れられない

荒む空ろなこころの前
死ななくても生きていても目を当てる
名誉を捨て詩の運命に震える
さびしい目つき
詩の死に手を貸す詩人
言葉の死を求める汚れた口
びくびくしてはやつれる男
床の艶と共に剥げる女
熱く雨が降る

21:33 2012/03/07水曜日

2012年3月6日火曜日

雨 脳は青く深い湖

言葉を繋ぎ言葉を結び合わせ
言葉を終え
貴方とのことを終え
私が見たのは誇り
受け容れる貴方の目を背に扉を閉じ
途方もなく注がれる雨

どんな貴方でもよく分かります
瞬きもせずに考える姿
助けることが必ずしも支えとは言えません
有る限りの力を出して女は子を産むと言います
貴方は痛みも知らず
ずいぶん声をかけますが
私は痛いし同情は何の痛み止めにもならないし
痛いからと言って死ぬほどのこともない
どんな私でも貴方は分からないと言いました

貴方は貴方で貴方は脳ではない
脳は暗号ではない
記号でもない
何かの前触れを教える情報の収納庫でもない
青く深い湖
燃え尽きては
貴方を満たす青く深い湖
耳を傾けると
刻まれた貴方の時間が
目の前の貴方とは違っている貴方の姿が

言葉を繋ぎ言葉を結び合わせ
言葉を終え
貴方とのことを終え
私が見たのは誇り
人を攻め渇いては
途方もなく注がれる雨

21:43 2012/03/06火曜日

2012年3月5日月曜日

雨 逃げ出せない靴

ベンチはいつも雨に濡れなければならないから
投げやりな足は
生まれてから染め上げた青い空の色を待たなければならないから
逃げ出せない惨めさを
ぶ厚い雲が口を噤んでじっとして待つていてくれるから
ひとりじゃないんだと腕を開いて抱き締めて
ひとりじゃないんだと手紙に書いて送って

ベンチではもうひとりじゃないから何も思い出せないから
触れ合った手は
部屋の外、満ちた青い空がどこにあるのか分かったから
逃げ出せない靴を
流した雨が降るのを待たなければならないから
ひとりじゃないんだと腕を開いて抱き締めて
ひとりじゃないんだと手紙に書いて送って

ベンチでは忘れられたぶ厚いノートを雨が埋め尽くす
きれいな服を見つけたら貴方を許せるから
そうしたら閉じ込めた青い空の色を思い出せるから
ひとりじゃないんだと腕を開いて抱き締めて
ひとりじゃないんだと手紙に書いて送って

23:13 2012/03/05月曜日

2012年3月4日日曜日

雨 誰かが雨が死ぬ

雨が降る
何事もないわけではない
雨が降る
雨は降る
雨が射る
穢れた世に雨が降る
汚れた水が雨が降る

雨が降る
いろいろあるわけである
雨が死ぬ
木々が死ぬ
大地が死ぬ
誰かが死ぬ
見詰める間に雨が降る
破滅した人に雨が降る

雨が降る
セックスとドラッグの欲望を満たす人々
猿に似た真理の遂行
軽はずみな祈りの誰かが
誰かが悪いの
誰かに苛められたの誰かに
だから誰もを陥れるの誰でも
人も此の世もとらえどころがないから不安なの

雨が降る
幸せに
幸せな人に
幸せな家族に
何もなければないで
何かがあればあったで
幸福は不幸に変わる
雨が降る
雨が降る
雨が死ぬ
木々が死ぬ
大地が死ぬ
誰かが死ぬ

21:26 2012/03/04日曜日

2012年3月3日土曜日

雨 詩的自由を取り戻さなきゃ

雨に打たれたいのね
突き詰めて考えないで
詩的自由に拘り塗り込める仮構の暗い空
鳥を放てば貴方は自由になり
空は何時の間にか晴れる

雨の夜
恋を分析してはいけないわ
詩を限定してはいけないわ
私をひとりの詩人として断絶しないで
貴方は疎外されたいの?
それとも虚無に向かいたいの?

あんなにつまらない否定
女にまで逃げられてしまう
詩的自由とは
誰かが母を産むと書くと
誰かは父を産むと書くこと
言葉を紙に並べて集めて仕舞うと
実に不自由

小雨の庭でさえ
言葉はこんなにも不自由
人に触れるとなおさら不自由
数知れない言葉を拒否し
こともなげにくちびるを奪う方がいいわね

22:50 2012/03/03土曜日

2012年3月2日金曜日

雨 雨はおしゃべり

雨はおしゃべり
絶え間ない小鳥の震え
こっそり泣いてないで
空から降りて来て
ダンスを踊って
歌も歌って
私が溜息をついたら
忍び込んで
包み込んで
手練手管は置き去りにして

あなたによれば
虚栄は口に出さないと大して意味がない
けれども
無頓着(むとんじゃく)よりまし

雨はおしゃべり
見限らない夕暮れの痛み
密かに冷たくしないで
空から流れて落ちて
祈りを聞いて
願いも叶えて
あの人が傘を開いたら
潜り込んで
しがみついて
指が触れると気が遠くなるほどの感ちがい

あなたによれば
告白は口に出さないと大して意味がない
けれども
諦めよりまし

雨はおしゃべり
オレンジグレイに包まれて
降り続く雨
長続きする物語り
低い声で
一言も言わないで
私が手を離したら
押し流して
解き放って
欠伸には決して耳を貸さないで

あなたによれば
虚栄は口に出さないと大して意味がない
けれども
無頓着(むとんじゃく)よりまし

23:58 2012/03/02金曜日

2012年3月1日木曜日

雨 君は何を疲れ何に疲れ何故疲れた

タバコヲ止めた
裸体が開かれ
部屋に通される都度
愚図な女を相手に嘘をついては
肉体的に落ち易い厄介さを楽しむ

君の音楽を聴いている
みずみずしい音
潮が満ちて引き
君の無駄で馴染みの無い音がある
冷えて激しい音
褪めて激しい詩(ことば)

目を閉じ君の声を聞いている
待ち望んでいた雨
幸いが口を塞ぐ
言い終わらないうちに雨
激しい雨

恋する女に
慰めの

往来に出ると雨
腕を流れ
落ちる雨
君の音が滴(したた)る
女の道は何時も子供が道を塞ぐ
激しい雨

恋する女を
宥(なだ)めるように

走り出すと疑い始めている
君は何を疲れ
何に疲れ
何故疲れた
妙に装ってみたところで雨
冷淡な雨

恋する女の
均整の取れた
足に


23:02 2012/03/01木曜日