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太平天国・1850年12月 - 1864年8月(安野省三)
中国、19世紀なかごろ、反清革命軍が南京を都として建てた国。
その足跡は中国近・現代革命の出発点として高く評価されている。
彼らは弁髪(満州の風俗)を廃して長髪をたくわえたので、清側ではこれを長髪賊とよんだ。
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阿片戦争後、清朝の権威はゆらぎ、アヘンやイギリス綿製品の流入・銀の流出・銀貨の暴騰は清朝財政を破綻させ、重税が民衆を苦しめた。
特に五港開港(1842)以来、政治経済の矛盾を総身に受けた華南の民衆は、各地で氾濫を起こし滅満の機運を高めていた。この頃広東の洪秀全はキリストの弟と自称し、炭焼人・貧農を集めて秘密結社上帝会を組織し、太平天国(地上の天国)の樹立を夢想していた。
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彼は清朝の弾圧をさけて広西(コワンシー)に移り、1850年滅満を唱えて蜂起、華南一体の貧農・流民などの参加を得て拡大し、広西から湖南(フーナン)を経て53年には南京を占領、太平天国を建設した。はじめ一万であった兵力は、このとき100万に達したといわれる。
さらに同年、一隊は北上して北京まで20キロの地点にせまったが撃退され、以降10年あまり華南を勢力範囲とし、華北の清朝と対立した。
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彼らは軍規厳正で、土地均分・男女平等・財産共有を目指し、旧秩序を否定する態度を示した。
これは中国史上(革命)の名に値する最初の運動であった。
また外国人のほしがる茶・絹の産地を支配し、外国の内政干渉やアヘン輸入に反対し、列強に対等の外交を要求した。
はじめこの内乱に対し中立を保っていた列強は、アロー号事件が片づくや62年から清朝を積極的に援助した。
当時すでに清朝の政府軍は無力化し、漢人官僚曾国藩・李鴻章が組織した地主自衛軍(湘軍・准軍)が反革命の主力となり、それにゴルドンの率いる常勝軍が協力、指導者間の分裂により弱化した太平軍を南京に包囲した。64年6月洪秀全は自殺し、太平軍は潰滅した。
赤が太平天国の主要支配地域(地図をクリックすると拡大画面になります。)
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アロー号事件と同時進行して行われた反乱です。
色々なことが色々な風に書いてあります。
私は、そうは思いません。
歴史は後の人が創るものです。
あったこととしては、アロー号事件、太平天国の乱です。
二つに共通しているのは、キリスト教です。
宗教によって中国を支配することを西欧は考えます。
キリスト教による支配は、絶対的であるからです。
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安野省三氏は青山学院教授だったようです。
何時から何時まで務めていたのかは分かりません。
著書もありませんし、NETには情報がありません。
「その足跡は中国近・現代革命の出発点として高く評価されている」と書いてあります。
私はそうは思いません。
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太平天国にはイギリス人が参加しています。
イギリスは、中立の立場を採ったようです。
アメリカ宣教師は、洪秀全の洗礼は時期尚早だとして見送ったとも言います。
私の思うことと矛盾する様々な歴史の伝承、見聞、出来事があります。
しかし誰が何もかも把握しているでしょう?
把握出来るはずがありません。
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西欧列強は、中国をキリスト教によって支配しようとしました。
それがこの太平天国の乱です。
・中国人に浸透する教えに変えて、貧しい人達の中に入ります。
貧しさを武器にする人々がいます。
彼らは支配されることを歓びます。
こうした結び付きはよくあることです。
布教活動というものは、姑息なもので、善人を装って人の心に土足で入り込みます。
しかし其処に待ち受けているのは、支配です。
ピラミッド型の権力構造です。
キリストの前(実際は牧師や他の信者)で、まるで貴方は心身共に丸裸にされたひ弱な娼婦です。
忘れてはいけません、所詮人間が行っていることです。・
儒教、道教、仏教が中国に浸透していました。
儒教
仁
人を思いやること。
孔子は仁を最高の徳目としていた。
義
利欲に囚われず、すべきことをすること。
礼
智
学問に励む
信
言明をたがえないこと、真実を告げること、約束を守ること、誠実であること。
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中国の宗教は、人の道を説く教えに過ぎず、私も儒教の教えに従って生きています。
強制という色彩が薄いのが特徴です。
アロー号事件の混乱に乗じ、洪秀全という男を使って、キリスト教の名の下に中国を支配しようとしましたが、失敗し、洪秀全は自殺したと言っていますが、他殺の可能性がないと言い切れるものではありません。
歴史のお話など好きに変えることが可能です。
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昨日は1時過ぎまで昨日の記事を検索に載せる努力をしました。
夜見ると、昨夜の記事「安野省三氏の歴史書が読みたい」が正常な形で、検索に載っていました。
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本を出したい歴史学者がいれば、出版させてあげて欲しいと思います。
売れる売れないは、印刷部数を考えれば良いことです。
売れるはずのない本は、幾らでも出版されています。
私達は日本語を失いつつありますので、現在の70歳80歳の学者の知識は貴重です。
もう二度と手に入れることの出来ない彼らが持つ知識、思想を残して下さい。
捏造歴史書は要りません。
右翼を標榜する学者、左翼を気取る学者、どちらも不要です。
出版を拒否された方々の本を残して下さい。
出版社にしか出来ないことです。
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少しでも過ぎた事の真実に触れたい、それが歴史を学ぶ者の願いです。
・これだけ踏み荒らされた中国の国土と人心、中国の人に国を愛するべからずと言っても無理です。
軍備増強をしない方がおかしいと思いませんか?
朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)、ロシア、モンゴル、カザフスタン、キルギス、タジキスタン、アフガニスタン、パキスタン、インド、ネパール、ブータン、ミャンマー、ラオス、ベトナムと隣接している。また東シナ海を挟んで日本や大韓民国(韓国)とも接しています。最も多くの国と国境を接している国です。
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21:36 2010/10/24日曜日