幸福なんて知らないしな
幸福なんて知らないしな
幸福なんていらないしな
幸福なんて見えないしな
幸福なんて皿の上のカステラみたい
アンテナに鳥が止まる
空はねずみ色
捲った本に「宿命」と書いてある
幸福なんて知らないしな
幸福なんて欲しいかな
幸福なんて聞こえないしな
幸福なんて握れるの
幸福なんて閉ざされた窓の内側の灯りみたい
アンテナの上の鳥
動かない空
砂の絵のわたし
繋がらない神の創造物
知ってるよ幸福
いらないんだよ幸福
放棄したんだ
幸福なんて晴れた日の濡れたままの黄色い傘みたい
捲った本
ただかさかさと
2008年5月3日金曜日 16:18:33
Good-bye to All That ⅩⅣ Robert Graves 成田悦子訳
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ⅩⅣ夏の進行と共に爆弾の新しいタイプや塹壕‐迫撃砲、より強烈な砲撃、改良されたガス‐マスク、規律の全般的強化がやって来た。僕達は新隊の第一大隊と合流し、比べてみると案山子のように思えた。僕達の大隊はカムブランやキュアンシ塹壕から出て行った、ベチューヌの兵士宿舎や隣接する村々共々。この時まで僕は第一分割の悲観論を...
2 週間前