言葉の力、生きる力(新潮文庫)柳田 邦男
新潮社(2005/6/26)
生きなおす力(新潮文庫)
新潮社 (2011/10/28)
生きる力、絵本の力(柳田 邦男)
岩波書店 (2014/1/30)
柳田邦男は、力で何かが出来ると考える。
この近著がそれを顕している。
わたしが語るとき
言葉には、ちからを抜いてほしい
言葉からちからが抜けるとき
言葉は往(ゆ)き着く先を見喪うだろうか
わたしはそのとき往き着く
右往左往するわたし
それがわたしが生きる意味
そして言葉は何処を港とするでもなく
水に漂いさ迷い流れ流され止まり
生きて海となる
わたしが生きるとき
わたしのいのちは、あなたのいのちを奪おうとする
わたしは、言葉にちからをと願う
わたしの言葉がちからを持つとき
言葉は犠牲(いけにえ)を求める
君よ、死して海に沈めと願う
ちからは、一瞬にして言葉の意味を
ちからは、有無を言わせず生の意味を
取り上げる
わたしが生きるとき
わたしには閉じるくちびると見つめる眼差しがほしい
わたしは語らず
わたしは見つめよう
夜明けに海を
わたしは見上げよう
夕べに暗い空を
22:17 2014/03/14金曜日
Good-bye to All That Robert Graves 成田悦子訳
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