柳田洋二郎
私は落伍者である。
神には遠く、手がのびない。
人間の心を変えることはできないだろう。
だから神への信仰など私には無意味だ。
柳田邦男
「人間の心を変えることはできないだろう。」とは、病んでしまった自分の心の修復への絶望の表明であろう。」
1989年、柳田洋二郎君21歳の日記に柳田邦男が注釈を付けています。
親子は、理解しようとしながらも、お互いに傷付けまいとして、それぞれが廻り道をします。
こころを修復しようとするこころは、病んでいないこころです。
「私は落伍者である。」と口に出来る人は、自らを落伍者と呼んでも、人間として100点満点をあげられる人です。
「神を信仰しなくてはならない。」なんて、一体誰がそう言っているのでしょう?
神を信仰する事は、かなり意味のない事です。
神を崇拝しながら、人を踏み付けにするのが、キリスト教会の信条ですのに。
柳田親子の、なんだか私をそこに置けば皆解決したかも知れない、かなしい出来事にこの詩を捧げます。
あなたの掌(てのひら)の筋
神は、遠い
神に手を伸ばす日もあり
神に手を伸ばす人もあり
神は、近い
神に背を向ける日もあり
神に背を向ける人もあり
神は何処にいるの?
神はあなたの傍にいるの?
神はわたしの傍にいるの?
見えない神に触れられないと
望みを喪い
触れるとあついあなたの胸が
血の涙を流す
神はいるとあなたが信じ
神はいるとあなたは祈り
わたしには
神はいない
祈ることさえない
とわたしは思う
病んでしまったと言わないで
こころが病んでいると言わないで
このわたしのこころの事を
わたしでさえ掴み切れないこころの事を
貴方には見えないわたしのこころの中の事を
病んでいると言わないで
人のこころは花の色に似て移ろいやすく
だからあなたのこころも移ろおうとするのに
留まるばかり
見えない神を見て
なぜ見えるあなたの掌(てのひら)のその筋を辿らないの?
20:38 2014/03/01土曜日
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