家を出て行こうと思っていた
引き止めてくれる人のいない家を
出て行ってもまた帰って来るしかない家を
行き先の定まらない道を歩きたいと思っていた
誰一人、人のいない唯一つの明かりのない道を
歩こうと思った
辛抱という約束事
眺める庭
時は
いつの間にか
過ぎて
いつの間にか
なにもかも
いい加減な
あの頃
乱れた戸棚
思い出せない息つぎ
どこかに行けば
何かを思えるなら
罪を犯したい
声を立てて笑ってみる
水溜まりをぴちゃぴちゃ音を立てて歩いてみる
何処かに行けるなら
何かを捨てられるなら
真夜中海に向かう道を辿りたい
夢という手懸かり
見上げる星
この世は
いつしか
移ろい
どこかしら
見せ掛けで
欲望の禁じられた道を歩きたい
誰一人、人のいない、唯一つの明かりもない道を
歩こうと思う
19:16 2014/01/28火曜日
Good-bye to All That ⅩⅣ Robert Graves 成田悦子訳
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ⅩⅣ夏の進行と共に爆弾の新しいタイプや塹壕‐迫撃砲、より強烈な砲撃、改良されたガス‐マスク、規律の全般的強化がやって来た。僕達は新隊の第一大隊と合流し、比べてみると案山子のように思えた。僕達の大隊はカムブランやキュアンシ塹壕から出て行った、ベチューヌの兵士宿舎や隣接する村々共々。この時まで僕は第一分割の悲観論を...
1 週間前