溶いた色
桜の花のような
わずかばかりの春の音ずれ
遠く離れて愛(かな)しい
事切れた人
折り重ねた亡き柄
胸に悔い込むみぞれの爪
開かない窓
隔離病棟の拘置所の官吏の処刑
縊(くび)られて
厠(かわや)の床に途切れた面(おもて)
罪を織っては重ねる黒白の衣
揺れるかげろう
春の音(ね)ずれて
遠く離れて事切れた人
カナリヤの亡き瓦落(がら)
胸を塞ぐ空の翳(かげ)り
21:29 2011/02/25金曜日
Good-bye to All That ⅩⅣ Robert Graves 成田悦子訳
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ⅩⅣ夏の進行と共に爆弾の新しいタイプや塹壕‐迫撃砲、より強烈な砲撃、改良されたガス‐マスク、規律の全般的強化がやって来た。僕達は新隊の第一大隊と合流し、比べてみると案山子のように思えた。僕達の大隊はカムブランやキュアンシ塹壕から出て行った、ベチューヌの兵士宿舎や隣接する村々共々。この時まで僕は第一分割の悲観論を...
3 週間前