ふゆからはるに向かう
端の無い定められた流れ
区切りのない区切り
満たされないまま人は席を振り返る
胸を抉(えぐ)る雪折れの椿
記録に残されない
記録に残さない
限りあるいのち
小刻みに窓が揺れる
綴じられることのない詩集
風に折れた背表紙
ふゆからはるに向かう
果敢無(はかな)い定めの川血の流れ
岸辺に梅の白が咲き匂う
打ち消されては名を下げ
打ち消しては名を下げ
満たされることを知って人は席を離れる
胸を抉る文字の屍骸
20:50 2011/02/23水曜日
Good-bye to All That Robert Graves バリ田悦子訳
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僕は僕の同期生の誰に関しても、彼らが学校を出た後、名を上げるに決まっていると何時も予測した。戦争はこうした計算を狂わせた。多くの頭の鈍い男子らが手短で見事な軍歴を持った、特に航空‐戦闘員のように、飛行中隊、また飛行司令官と成って行きながら。「曖昧な」マクネア、学内首席はライフル銃兵としてヴィクトーリア十字勲章...
11 時間前