柳田邦男は、科学知識による自己コントロールを、当時心掛けようとしていた。
科学的知識こそ絶対で、脳死や臓器移植や骨髄移植や遺伝子解読や脳科学が、可能性のあるものとされ、今後の医学界、歯科学会、脳科学界、人工知能の世界を大幅に変革し得(う)るものとして誰もが強く期待し、そこで生きている人々は、懸命に解明に努めようとしていた時期である。
当時、「角膜や骨髄移植ドナーとして、登録しようかな。」と、私も思った事がある。
今、私は、角膜も骨髄も腎臓も、私以外の人は、動かせもしないし、他の体の中で私の組織も、細胞も、生きられはしないんだと考えている。
美容整形をしない芸能人はいない!とでも言いたげな世の中になった。
彼らを見ると、全て分かる。
骨も、肉も、皮膚も何一つ、削ったり、縫ったり、切ったりしてはいけない。
体の全ては、自分の為だけにあって、自分がそのまま守り続けなければならないものである。
私が広い宇宙の地球の日本のこの地でしか生きられないように、体の一つ一つの細胞は、そこでしか生きられない。
科学的知識は、何の役にも立たない。
人である事こそ意味を持ち、人とその住む世界を変えてしまう化け学や物理学や数学などなくていい。
「人が思う」「人が感じる」と云う事の中に、私達が生きる意味がある。
してはいけない事を、誰もがしたがる。
私も当然その仲間ではあるが、してはいけない事があり、それをしないでいようとする人の気持ちが何より大切である。
洋二郎君は、犠牲になってはならなかった。
私達が、経済優先、科学偏重の世界の有り様を、即批判しなかった事が、多くの医学界、厚生労働省の犠牲者を出す原因になってしまった。
私も、医学と医師会、歯科医師会、厚生省。厚生労働省の犠牲者である。
時代は、凄まじい勢いで、私達人間を呑みこんで閉塞的状況を創出する。
柳田邦男は、書く、
「インフォームド・コンセントにしても、その目指すところは、ただ頷(うなず)いて同意するだけでなく、インフォームド・チョイス(選択)であり、インフォームド・ディシジョン(決断)であると論じられるようになっている。・・・・・・」
医師、医学、医師会、厚生労働省は、何故患者側に何かを要求するのか?
先ず、貴方は、正しい知識を持っているのか?
医学に嘘はないのか?
検査に嘘はないのか?
検査結果に嘘はないのか?
実際、貴方方は、検査をしているのか?
養和病院は、血液検査をした。
私は、変更された数字、即ち、改竄した数値を見せられ、広江ゆうは、モニターを見て二度説明した。
私の投薬に関する質問には、二度とも答えがなかった。
私は、血液検査結果がほしいと言った。
黙っていても、患者かその家族に検査結果は、渡さなければならない。
養和病院は、血液検査の結果を渡さないだけでなく、レントゲン写真、脳断層撮影画像を私にも家族にも見せもしなければ、私に説明すらしなかった。
医師会よ、貴方方は、お金がほしいだけだ。
患者の臓器を只で抜き取りたいだけで、多くのジャーナリスト、メディア、作家に「脳死」に関する本を書かせた。
脳死に異常に熱心だったのは、中央公論社(西本願寺出身者で創設、現在は読売新聞社傘下)と立花隆である。
脳死は、人の死ではない。
脳死は、脳外科医、精神科医、心臓内科、心臓外科医等によって故意に創られる。
臓器移植用臓器を只で手に入れ、高額で売り渡す為に捏造された。
選択も決断もインフォームドコンセントなくして、有り得ない。
21:09 2014/02/23日曜日
Good-bye to All That Robert Graves 成田悦子訳
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