涙
目の涙腺から分泌される体液
・眼球の保護
・感情の発現
柳田邦男長男賢一郎君は、
「弟の目からかなり涙が流れるので拭いてやっているのですが、泣いているわけではないですね。」
と、日本医科大学富岡譲二医師に尋ねます。
「ひとつの生理現象であって、感情的に泣いているとは考えられませんね。ただ、なぜ生理現象が起こるのかはわかりません。」
医師は、答えます。
続けて、
「脳死になっても、口の中の唾液は出ますし、ひげものびます。骨髄も血液を作り続けるんです。」
と言います。
洋二郎君の目から涙が溢れる。
眼球の保護の為に?
角膜や結膜に栄養補給の為に?
細菌や紫外線から目を守る防御壁として役割を果たす為に?
雑菌の消毒の為に?
洋二郎君は、やはり何か言いたくても、何も言えなくて、涙を流すしかなかった。
涙を流し、口中に唾液が分泌され、髭が伸び、血液が造られる、その状態こそ、「生きる」「生きている」と言います。
脳が死んで、どうして生きる為に必要な血液が造られるでしょう?
私達が「生きたい」と叫ばなくても、叫べない時も、体は生きようとします。
こころがどんなに死を願っても、体は、「生きなさい」、「生きられる」と教えてくれます。
そうして私達人間は、幾つも幾つも、悲しみや、苦しみを乗り越えて来ました。
脳死は、臓器移植を「ただ」で行う為の歯科医師会、医師会、厚生労働省、厚生省の造語に過ぎません。
私は、脳死を人の死と認めません。
脳死は、演出されています。
病院は、その為に、高価な医療機器を、国民の健康保険料から買います。
若い人々は、正職に就けず、高い国民健康保険加入を強いられています。
移植事業を持続すると、全ての健保と国民の生活は、破綻(はたん)します。
21:20 2014/02/22土曜日
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