柳田邦男次男洋二郎君は、男子中学の二年生だった。
三学期、彼は投げ付けられた一本のチョークが右目を直撃、眼房内出血する。
学校側は、中学校近くの眼科に連れて行く。
私は、ここで可笑しな話!と思った。
先ず教師がしなければならないのは、両親への連絡である。
両親が眼科か、或いは、総合病院へ連れて行く。
激痛だったと言うから、救急車を呼ぶべきであったとも思う。
先ずは、失明の惧れを払拭しなければならない。
私はここを読んで思い出した。
私の子供が小学二年生の時、机を二つずつくっつけて座っていたが、隣の男の子が下敷を眼に入れ、怪我をした。
よくは覚えていない。
私は、眼科に連れて行った。
眼科医は、医師としてまともだったとは思えない。
随分ふんぞり返った医師だった。
担任の加賀女教諭も同じだった。
その事故の事を私に伝えたのは、参観日の日だった。
加賀女教諭は、「普通避(よ)けますよねえ。」と言った。
私は、予め用意されたとしか思えない薄情な言葉に驚くばかりで、何も言えなかった。
私は考えた、下敷きを至近距離から目に向けて振り下ろす、振り上げる、或いは振り回す子供はいない。
急にあの硬くて薄いプラスティック製の下敷きを、目の周りで振り回されたら、眼に入らない分けがない、
怪我をしない人間は一人もいない。
事実、眼の周囲も切れていた。
私の子供に「敏捷性がないんですよねえ」とでも言いたかっただけなのだ。
教師の嫉妬と云うものには飽き飽きしている。
自分の子と比べる。
私の子供は、優秀だった、可愛らしかった、性格が良かった。
その頃の事を考える。
私の子供も、柳田さんの次男洋二郎君と同じ様に狙われていた。
何に?
誰に?
国家に狙われていた。
子供の目を詳しく調べて置く必要があった。
子供は、非常に優秀だったから。
権力を掌握した人間は、権力を自分の子供に譲渡したがる。
自分の子供を超えそうな人間を早めに潰さなければならない。
タクシー運転手は、怖い。
彼は、タクシー運転手瀬戸の息子だった。
故意に子供の眼を傷付けるよう、加賀教諭、眼科医、タクシー運転手の妻が協力し、その子にやらせた。
柳田邦男さんも、あれから随分経ち、洋二郎君も亡くなられ、あの事故さえなければ、と何度も何度も悔しい思いをされて来た事だろう。
もし、「あれは、その子の故意の犯行ではない。」と、柳田さんが言っていたとしても、私は、「あれは、事故ではなく、タクシー運転手の子供を使って親と国家が致傷に及んだのです。」と断言する。
西川やすしさんのタクシー事件を思い出せば、誰が何を潰そうとしているのか、容易に分かる。
只の愚か者に過ぎない権力者等は、豊かな才能と豊かな人間性を葬りたいのである。
21:25 2014年2月6日木曜日
Good-bye to All That Robert Graves 成田悦子訳
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