ありふれた言葉
失われてしまったのではなく
捨てた
そうならざるを得ない単純さで
生活を成り立たせていた
余所余所しさはいつもありふれている
疑いもせず未来を閉じ
約束を抜きにして
愛は
いつの間にか
いつも
ありふれた眺めに飽きる
ありふれた言葉
悲しい、寂しい、苦しい
心の中には
身を捩(よじ)らず知らんふりをしていたい言葉が
飢えた愚か者のように吊るしてある
私は何処にも行けない
従って私の乳房は自由ではない
本当のことは胸と少し違うところにある
古色を帯びありふれた時間と言葉
すらりとしたのっぺらぼう
22:22 2012/02/22水曜日
Good-bye to All That Robert Graves 成田悦子訳
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僕が新兵将校として出会った連隊史の最も近接した断片は記章だった:五つの黒いリボンの扇子のような束、それぞれ2インチの幅、7,5インチの長さ、鳩の尾で終わり。扇が広げられているに違いないその角度は連隊のしきたりによって厳密に規定されていた。記章は上着の色の黒に縫い合わせられていて、王室ウェルシュだけはそれを身に...
13 時間前