ありふれた言葉
失われてしまったのではなく
捨てた
そうならざるを得ない単純さで
生活を成り立たせていた
余所余所しさはいつもありふれている
疑いもせず未来を閉じ
約束を抜きにして
愛は
いつの間にか
いつも
ありふれた眺めに飽きる
ありふれた言葉
悲しい、寂しい、苦しい
心の中には
身を捩(よじ)らず知らんふりをしていたい言葉が
飢えた愚か者のように吊るしてある
私は何処にも行けない
従って私の乳房は自由ではない
本当のことは胸と少し違うところにある
古色を帯びありふれた時間と言葉
すらりとしたのっぺらぼう
22:22 2012/02/22水曜日
Good-bye to All That ⅩⅣ Robert Graves 成田悦子訳
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ⅩⅣ夏の進行と共に爆弾の新しいタイプや塹壕‐迫撃砲、より強烈な砲撃、改良されたガス‐マスク、規律の全般的強化がやって来た。僕達は新隊の第一大隊と合流し、比べてみると案山子のように思えた。僕達の大隊はカムブランやキュアンシ塹壕から出て行った、ベチューヌの兵士宿舎や隣接する村々共々。この時まで僕は第一分割の悲観論を...
3 週間前