Within Temptation - Covered By Roses (lyric video)

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精神分裂病検査のない違法措置入院、逮捕状のない大阪拘置所違法24日間拘留

私は、文部科学省脳科学研究戦略推進プログラム、理化学研究所人体実験被害者です。法務省、大阪地検、大阪高検、米子地検、大阪簡易裁判所、最高裁は、捏造社民党名誉毀損事件を画策、家宅捜索礼状のない家宅捜索、逮捕状のない大阪拘置所違法24日間拘留によって、自民党、公明党、社民党、共産党、学者と全大学、全企業、全官公庁による窃盗、夫殺害、株不正売買、米子市養和病院違法措置入院、40にも及ぶ違法有料ブログ解約、厚生労働省、医師会、歯科医師会、看護士会、介護士会、各政党と党員、キリスト教、天台宗、創価学会、幸福の科学、ものみの塔など宗教法人と信者による音声送信とストーカー、嫌がらせ、自民党社民党によるOCN、EDIONenjoy違法プロバイダ解約等の証拠隠滅を行いました。私は、詩人、エッセイストでもあり、翻訳家でもありますが、私の詩、エッセイ、翻訳詩、翻訳小説、翻訳文を、日本政府は、世界中に売っています。

プロ以上の翻訳を成田悦子

  • Good-bye to All That Robert Graves 成田悦子訳 - しかし3、4人を除いては、誰も大隊司令官によって直接推奨された者はいないだけでなく、隊或いは師団の隊員への攻撃をする間に自ら名を上げた、さもなければ誰もが新陸軍大隊か他の連隊に送られ、僕達は依然として叙勲されなかった。僕はたった3つの例外だけ思い起こせはする。表彰の通常の予備割り当て、僕達が引き受けた犠牲者をよぅ...
    1 週間前
  • Good-bye to All That Robert Graves 成田悦子訳 - しかし3、4人を除いては、誰も大隊司令官によって直接推奨された者はいないだけでなく、隊或いは師団の隊員への攻撃をする間に自ら名を上げた、さもなければ誰もが新陸軍大隊か他の連隊に送られ、僕達は依然として 叙勲されなかった。僕はたった3つの例外だけ思い起こせはする。表彰の通常の...
    1 週間前

2012年2月29日水曜日

幸せになりたいかって貴方が聞いてくれた事がうれしい

幸せになりたいかって貴方は聞くわ
そうね、
幸せになりたいと思い
次に幸せにはなれないと思う
だから幸せとか不幸せとかはどうでもいいことになっている
幸せが好きか?と聞いてみて
う~ん、幸せはあんまり好きではないわ
だから幸せにしないようにしておいて

幸せかってあの人も聞いたの
そうね、
その時私は答えられずに
貴方は幸せ?って問い直した
貴方は幸せだと言い
私は幸せという言葉をいとも簡単に口にする貴方のくちびるを見ていた
だから幸せとか不幸せとかはどうでもいいことで
幸せについて問うこともなく
貴方に尋ねられても何だかね

生きていて
幸せであるとか
不幸せであるとか
それは胸に思う全てなのかも知れない
私は生きたくてたまらないほどでもないから
生きて幸福でありたくってたまらないほどでもない
幸せですと言えば幸せでしかなく
不幸せですと言ってしまえば不幸せになってしまう

幸せになりたいって昔思ったことがあるわ
そうね、
その頃幸せになるために人は生きるのだと思っていた
幸せであることが生きていることの証だと思っていた
あまり幸せとは言えなかった私は
幸せになれなくて
だから
人にもなれなかった
そうね、
生まれたときからずっと
そう思って生きていた
未だに人になれない私は
人に幸せを求めることはない

幸せになりたいかって貴方は聞くわ
そうね、
貴方がそう聞いてくれた事
それがうれしい

23:30 2012/02/29水曜日

2012年2月28日火曜日

存在 暗い夜に

暗い夜を誰もが歌う
暗い夜に誰もが秘密にする
暗い夜には家の鍵をかけて
明るい場所を見失う

春の初めに求めた息
生きようとすれば
花の咲く朝を忘れ
鳥が飛ぶ空に目を遣らず
風に触れる足が果敢(はか)ない
どうにもならないことにささやかな事は奪われる
こころを奪われ片輪になる

夜には
数行書いて
半分だけ
本心
暗い夜には
膝や肘は手や足にくっついて
ありもしない行きもしない行けもしない
明るい場所を向く

夜は暗い海
貴方に向かい
貴方に背を向ける
過ぎ去った日日を手で掴んで
は流れに見失う

21:42 2012/02/28火曜日

2012年2月27日月曜日

存在 頭のいい卵を愛したの?

子供がほしい
貴方の子供がほしい
愛は
貴方の精液が私の体の中の卵に
どうしても要るということなのよ
今日と明日と明後日
貴方の精子がどうしても要るということなの
愛するということは
その一瞬
貴方が私の中の卵にとって必要だということ

子供がほしい
貴方の子供がほしい
貴方の子供がほしいということは
貴方を愛しているということなのよ
愛することは
私や貴方の深い層の
人の入り込めない部分に
貴方が居るということではない
貴方の子供がほしい
それが愛するということ

子供は私が育てるわ
なんて言わなかった
子供は私が子供だから育たない
大人の貴方も一緒に育ててと言ったのに
君は頭がいいから君が育てるように
貴方はそう言う
子供に私の頭の良さだけを伝えたい貴方にとって
愛するということは
頭がよい女を見つけるということだったと私はその時知った
私にとって
貴方への愛は
子供がほしいということで
貴方の精子があの瞬間要るということだった
私への貴方の愛は
子供がほしいことを隠して
私の頭のいい卵子がどうしても要るということだった

いやになると無性にいやになる
好きになると嫌いになる日がやって来る
愛しても
ほしいのは精子と子供だけ

22:31 2012/02/27月曜日

2012年2月26日日曜日

存在 散る花の形をした国家

手を振って誰かと別れた夕べ
誰かと生きれば
誰かを捨てている
春には人の生きる姿がよく見える
けれども人の歌が聞こえない
散る花の形をした国家の

この散る花の国家に在っては
詩人である私は詩人ではない
腐った詩人なら
散って泥に塗れる花の如き詩人なら
この国は歓迎する

私は詩を残す必要はない
私も残る必要がない
私の詩は消されては消え
消されては千切れ
もう私はこの詩の何処にもいない
私の言葉とイメージはこの詩の何処にもない

ダンスは自由ではない
ステップは人から自由を奪う
詩は自由ではない
詩人である私が自由ではないから
詩である私の詩が自由を許されないから
詩とは言えない貴方の詩に自由が許されているから

言葉は人から自由を奪う
人は定型詩に自由はないという
定型詩は詩人を自由にする
特定の音
特定の意味
特定の文字の数
特別に定める器に特別な何かを盛り付けるのは容易いことである

手を振って誰かと別れた夕べ
誰かと見れば
誰かを揺さぶり
花には人の生きる姿がある
けれども春の歌が聞こえない
散る花の形をした国家の 

23:30 2012/02/26日曜日

2012年2月25日土曜日

存在 貴方の中に

あんなに滑らかな手
貴方の中に視野を
私は盲目だったから
貴方の中に
誤りのない働きを訪ねる
貴方の中に
明日は具わったもののように有る
去って行った多くに代わって

あんなに滑らかな文理
貴方の中に覚めない朝を
私は道の畔(ほとり)治り難い肉だから
貴方の中に
泥で練り固めた苦(にが)い思い出を
貴方の中に
いちばん赤い血と無言の星
逃げ出せない私に代わって

あんなくず
あんなまね
水に浮かんだ木の切れ
レールに置かれた石
二日以上の酔い
定まらない生と
決めたような死
あんなに片寄ってぺちゃんこになって
貴方の中に
字を探し
字の真の姿を手に入れたでしょう
逃げ出せない貴方に代わって

22:51 2012/02/25土曜日

2012年2月24日金曜日

存在 新しい女

新しい女
新しい唇
新しい約束
あなたは新しい女が好き
新しい女を求めるのは
古い女に飽きるからでしょ
四季を納める手紙
見事に問い詰める声

新しい女はあなたに何をするの?
あなたを躓(つまづ)かせはしないの
ぐるぐる回るわ休みなしに他愛のない世界
今思ったのは
夕暮れには未だ生まれない子
愛とは名付けられないあなたへの傾斜

新しい女
新しい口紅
新しい気がかり
ベッドの私の匂いを忘れて
絵や本やピアノにギター
豊かな疎外を捨てて
新しい女は自由を思わせるの?
古い女は不自由の出口さえ見つけられない
ケモノの海で
あなたと私の間に未だ生まれない子

新しい女はあなたの背に凭(もた)れるの?
あなたを飽きさせはしないの
どうしようもなく世界は結ばれて往く
今思ったのは
夕暮れには未だ生まれない子
希望とは名付けられなかったあなたへの傾斜

23:31 2012/02/224金曜日

2012年2月23日木曜日

存在 「幸福よ」と君が言うと

「幸福よ」と君が言うと
私は君から遠く離れてしまう
幸福は欠陥を持った不自由だ

幸福には汚れてほしい
幸福には肯定ではなく否定のようであってほしい
幸福には飢えてほしい
幸福は向き合うと切れてほしい千切れて終いに放り投げたい

閉じもせずに明けて往く朝より
開けて開けてそのうち失われる私より
幸福は限りなく物で有である
取り得のない女と
ふさわしくない男の
野火のように広がる幸福

「幸福よ」と君が言うと
砂地に縺れて見る人を片目にしたい
幸福はぐらつく記憶強いられた抱擁
「君しか眼中にない」と貴方が言うと
私の中の貴方は縮籠ってしまう
幸福は褪せた容貌

幸福には穢れてほしい
幸福には定まらないで立ち上がらないで這ってほしい
幸福には不幸と名付けてみたい
幸福は引き裂いて切り刻んでその後
夢のように過ぎて逝(い)く

20:55 2012/02/23木曜日

2012年2月22日水曜日

存在 ありふれた言葉

ありふれた言葉
失われてしまったのではなく
捨てた
そうならざるを得ない単純さで
生活を成り立たせていた

余所余所しさはいつもありふれている
疑いもせず未来を閉じ
約束を抜きにして
愛は
いつの間にか
いつも
ありふれた眺めに飽きる

ありふれた言葉
悲しい、寂しい、苦しい
心の中には
身を捩(よじ)らず知らんふりをしていたい言葉が
飢えた愚か者のように吊るしてある

私は何処にも行けない
従って私の乳房は自由ではない
本当のことは胸と少し違うところにある
古色を帯びありふれた時間と言葉
すらりとしたのっぺらぼう

22:22 2012/02/22水曜日


2012年2月21日火曜日

存在 私は影になり私は忘れられる

口を閉じなさい
私は話さない
口に出さない
私は話せない
嘆き悲しむことが出来なくなり
食べることが出来なくなり
私は影になり
私は忘れられる

再び逢わない
私は愛さない
愛していると貴方が言う
私がそう言う
今日貴方が愛して
明日貴方は私を愛していると
その事に意味はない
愛は抱擁ではない
今日貴方の思いが私を危険に陥れ
明日貴方の一部であるかのように貴方の声を聞く

捜し求め惹かれ
もがきながら空虚の意味を
窓のがらすに否定の理由を
目覚めた其の朝信じる全てを
破り難いくちびるに連れて
貴方のところに往く

耳を塞ぎなさい
私は聞かない
私は知らない
私は聞けない
何も答えず
何も言わずに見ている
私は影になり
私は忘れられる

22:22 2012/02/21火曜日

2012年2月20日月曜日

存在 もし明日が来れば

目を開き 言葉を続ける
もし明日が来れば
思いも寄らぬ声で
約束を握り締めます
もう一度もし明日が来れば
試みに歩く音を抑え
考える速さを抑え
信じる今を掴まえます

昨日の哭(なげ)きを振り返る
明日が来れば
なおさら腑に落ちない口の形
痛みを吐き出す言葉
もう一度もし明日が来れば
一緒に出かけて
気まぐれに花を求めましょう

光を忘れた部屋
明日が来れば
空の下 乱れた影を水に眺め
もう一度もし明日が来れば
夢にも思わない
優しくもない
過ぎた日に目を落とします

23:55 2012/02/20月曜日

2012年2月19日日曜日

存在 閉じた教科書

歴史は解(ほど)けない
結ばれたものがないから
私は此処にいる
誰も私を知らない
測り知れない私の明日を知らない
失っただけの昨日を知らない

閉じた教科書
鎖された其のページ
歴史は流れる川
一晩中過ごす映画館
一人だけの席
誰も私を知らない

歴史に入口があり
人に出口がない
証明出来ない私の家の掠奪と殺戮
歴史は是とし人は非とされる
語り合われることのない支配と被支配の顔

閉じた教科書
馴染みのない部屋の空気
悲鳴、陶然たる陳述
或る朝、足音
階段を上る恐怖
貴方をどれだけ愛しているかではなく
貴方を幸せにしたいでもなく
無造作に記される支配者の記憶
誇張される服従する者の権利と存在

私達は此処にいる
誰も私達を知らない
私達の開けっ広げな明日を知らない
弾みで痛んだ昨日を知らない
歴史は解(ほど)けない
結ばれた実(じつ)がないから

23:09 2012/02/19日曜日

2012年2月18日土曜日

存在 台所では

台所では一刻も早く意識を失い
嫌悪を丸め込み
明瞭を閉じ込め
夜明けまでに肝心のことは振り捨てて
打ち明けるとしたら一言二言

台所では
言わなくてもいい自分がトマトに似てしまうので恥ずかしい
理不尽に駆け寄っては
母は暗い窓の向こうを見詰め泣いていた
開けっ放した戸から引っ張り込みたい希望
私は母の後ろで分別というものの哀れを知った

台所では
爪を齧る
林檎を齧る
途方に暮れた気分を貪る
辱められた生命(いのち)
曖昧で暖めて噂話に花を咲かせる

そして何だか肩の方へ 
肘をついた指に触れず
台所では根ほり葉ほり
聞くことにも夢中になれない
母は料理を並べて見せた
逃げ出さずに不自由を握り締めていた

21:53 2012/02/18土曜日

2012年2月17日金曜日

存在 私は言葉

私は私でしかない
私でしかありたくない
私はただの言葉
抱き締めそして葬る
予感はお前の傍を離れない

広い空がある
私は切れ切れの雲
接吻(くちず)ける風
私は逃げる小鳥
予感は不意に眉をしかめる

広い道がある
私は小鳥
私は口
ただの言葉
雨のように喋り
思い出したように黙る
予感は息を切らし胸で済んでしまう

誰も彼も私でしかない
私でしかありたくない
私はただの言葉
なんでもない希望
どこまでも絶望
予感は空想と幻想、罪と罰

広い海がある
私はただの言葉
私はくちびる、血
刹那の囚人
ただ寄せただ引き返す
ただ沈みたまらなく沈み
夢のように赤くなる

23:08 2012/02/17金曜日

2012年2月16日木曜日

存在 階級はない歴史はない

労働は当然のことであり
プロレタリアートに特別な権利を主張する権利はない
ブルジョアジーが労働しないこともなく
資本家もプロレタリアートである
資本家がブルジョアジーであるということもなく
労働者がブルジョアジーではないということもない

階級はない
支配したがるものと
支配されたがるもの
支配されないものがいる
お金を持つことは
人を支配し
物を独占し易くする
人は支配されることはない
物は一人の物になることはない

人が全ての人を支配し
一人が物の全てを独占する時
人は全ての人に支配され
物の全てを持ちながら全てを持たない
全ての物を持つことはそれ以上の富を齎す物が何一つないということである

プロレタリアートを名乗る者は支配されたがる者
真の労働者ではなく
奴隷である
人の奴隷である
共産主義革命は支配する者が支配されたがる者を演じたに過ぎない
歴史は変わらない
歴史は何処にもない
今日、此の時、此の場所に私だけがいる
私の事を知る者はいない
歴史はない
歴史は、今日、此の時、此の場所で
誰にも知られず終わる
支配欲と支配されたがる堕気が
ない時代ない事を歴史と呼ぶ

22:01 2012/02/16木曜日

2012年2月15日水曜日

存在 言葉を殺すことは知っている 言葉を生かすことは知らない

言葉を殺すことは知っている
言葉を生かすことは知らない
人を殺すことは知っている
人を生かすことは知らない
自分を殺すことは知っている
自分を生かすことを知らない

このように考えるならこれらのことが可能である
可能であるなら人を殺すことは矛盾としない
可能の上に立てる合理性は何もかも克服する
可能は合理的に追求されやがて非合理性へと向かう
合理性は偶然から生まれたにも関らず
偶然を必然とみなし
選択を誤り続け
無理を法則と定め
これこそ理念であると認識する

言葉を悪くすることは知っている
言葉を人の当然とすることを知らない
人を機械にすることは知っている
人を生かすことを当然としない
自分を物にすることは知っている
自分を人とすることを知らない

22:13 2012/02/15水曜日

2012年2月14日火曜日

存在 魂の舌

いつも貴方が分からない
日に照り映え、切り取られた火のような面
冷え生きることの意味を見詰め続ける

空を往く鳥と悲風に吹かれる
不可避なドラマ
扉を閉めずに組織化され我は失われる

花が閉じる
冬の広野
終(しま)いに逃げ込んだ晩
頭の上私と相違する星の囀(さえず)り
土の下に埋まる魂の舌

私は貴方が分からない
憂鬱は死人だけに首を振り
絶望は歌を歌う者に深入りする

21:26 2012/02/14火曜日

2012年2月13日月曜日

存在 戻りたい家があった

戻りたい家があった
私は昔其処に住んでいたが
其処に私がいたかどうか分からない
私は私を知らなかった
私の身の周りに私を脅かす偽りはなかった
私は偽りと真実の中身を未だ知らなかった

夕暮れには荒れ果てた内部に踏み入り
ひとり立ち尽くした
風にざわめく一切
すべり落ちる言葉
運命が傾き
体が離れ
こころが離れ

純でないものは遺らず覚えていない
戻りたい家がある
私は隠された有為を知らなかった
与えられた似合わしい器が見つからない
水の底に沈む損なわれた器
それが私だった

私には戻りたい美しい家があった
引き入れ注ぎ込む陽
線で描く夢とその意味
言葉を知らなかった
翳りを理解しなかった
愛玩するだけの孤独
運命が傾き
外部に自由を求め無為を知った

22:42 2012/02/13月曜日

2012年2月12日日曜日

存在 存在

人が人であることを明らかにする時
ガラスのポットの底 一つの言葉
湛える水 私の姿
想像を逞しゅうする
床に落ちて
列車の音 虚無の顔を求め
書き終えるケダモノノ短編

人が人であることを明らかにする時
ガラスの瓶の底 夙(と)うに済んだ形
海の底 桜の路
私が支配されるものは
私が支配するもの
私が支配されるものは
私が支配されたがるもの

人が人であることを明らかにする時
初めて其処に人が存在する
人が人として存在する時
人はガラスの破片の上
一つの言葉
私の姿
想像を逞しゅうする

22:51 2012/02/12日曜日

2012年2月11日土曜日

存在 考える

何を考えたと言うのか
何故考えるのか
考えると言ったところで
文字を幾つか並べ 傾いた方向を知っただけ
私が私に話しかけただけ
こころの器の中
文字の多くは欠け限定される

こころは器ではないから
私も器ではないから
こころの中に蓄えられる文字はない
私には蓄えた文字がない

本を開くと意味を失う私と私のこころ
認めるイマージュの断片が何かに引き寄せられ、一枚の絵になろうとする
本は器だから
本は文字の器だから

私が考える
私が沈黙する
思想は言葉の傾きである
怒りと歓びの占める面積
平和と戦争のシーソー遊び
変形した文字
頽廃と堕落
思想は本の中にある
人のこころは器ではない
人のこころに文字はない

何を考えたと言うのか
何故考えるのか
考えると言ったところで
文字を幾つか並べ 傾いた方向を知っただけ
私が私に話しかけただけ

21:29 2012/02/11土曜日

2012年2月10日金曜日

存在 一日の理由と意味

昇る事を許された日
許され焼ける空 紅い色
青褪めて沈む夜 其の声
一日が求める理由と意味

破滅はまるで飽きた椅子
名付けられた世界から遠ざかり場を見失う
在るが故に自らを欠く物語
一日の理由と意味を夢中で求める

運命に結ばれる一群の星と
運命に結ばれる一群の地上の人
いのちの定めの美しい線分
何ひとつ曖昧に振れるものはない
一定の疲れと距りを与えられる

23:52 2012/02/10金曜日

2012年2月9日木曜日

存在 別れたの運命と

別れたの運命と
手を離すから振り向かないで
唇の意味を急いで拭き
希望と空(うつ)ろに立つ足
自由は光と共に成っているのに
他人(ひと)に渡すのを忘れている

生きていたくないの私と
私を失って私を理解し
貴方は拒否して私を認める
明け方には本当の話がうれしい
自由は光と共に成っているのに
行きずりの街の何人(なにびと)も
時の内に捨てている

別れたの運命と
時折り花を摘み真っ直ぐな道を歩いた
結末は何時も屑籠
孤独と不安を連れた背
自由は光と共に成っているのに
私が持つのは空ろ

23:46 2012/02/09木曜日

2012年2月7日火曜日

存在 というもの

一塊りの恥ずかしさ
疎外された孤立の果て
進む方向にまかせて
目的の中に隠れたあらゆる美と矛盾する
望む物語の代わりに手にする
盲目的支配の沈黙と孤独

手を差し出し、否定し
何かを言おうとペンをとる
バランスをとるための長い死
言葉に閉じ込める生
其処にある辻褄を引き出す

人生に求めるのは、というものである
私というもの
彼というもの
なかったかのような悦び
空というものと
地というものと
初めというもの
終わりというものの
在らざるを得ない色
口を閉じ
耳を塞ぎ
目をつぶらなければならない容(かたち)

21:37 2012/02/07月曜日

2012年2月6日月曜日

存在 其処に私がいる

今 刻み付ける点と線
唯ひとつの理解を望み
ひとえに調子を失う言葉

其処に私がいる

物事に筋道がある
原因と理由があり約束がある
踏まなければならない道に拘束され支配され
同じ振るいにかけ同じ道を往く
常に変わらないのは時刻と声

人の顔を付け
奪う手と
踏み付ける足と
ひとつの容器の中に
押し込め捻じ曲げ

其処に人がいる

数で欠乏を思い
量で品位を損う
不毛の種(しゅ)

其処に私がいる

23:32 2012/02/06月曜日

2012年2月5日日曜日

存在 受容

もっぱら強いる姿
しなやかに受け容れる
ドアを閉め
明かりを消し
目を閉じる
私は残されて其処に

尽きることのない光
空ろに
道筋に折り重なる慰め
ドアを開け
自由に歌い
耳を傾ける

何気なく強いる
しなやかに受け容れる
雨が降り
窓を閉める
カーテンを閉め
分かれを告げる

一層強いる
この上ない空 白く
ひとり それに合うよう
家に処(い)て受け容れる

22:56 2012/02/05日曜日

2012年2月4日土曜日

存在 今ここに人の残虐性を糾弾する

今ここに晴れ晴れとして終日ひとり
過ぎた日の打ち明け話に心を奪われ
彼のいた場所に座り込む

今ここにおぼろげな地図 遠い町
惨めな憧憬断ち切り
揺れながら紙切れ

今ここに有る
生まれてから声に従い
満たされ、許し続ける
どんなものであっても閉ざされず
仕組みから解かれている

今ここにこころの向く真理
忘れる名声
今ここにおし黙って
自我を傷つけた者の残虐性を糾弾する

今これから
声に従い
満たされず許さない
こころの内に口を
いのちのうちに目を
名誉を傷つけた者の不合理を糾弾する
今ここに人の残虐性を糾弾する

23:58 2012/02/04土曜日

2012年2月3日金曜日

存在 人権とは私が生きて私が死ぬ権利

生まれる前、いのちがほしいと言っていない
決して、ヒトに生まれたいと言っていない
事実、私は、人の権利を剥奪され
人の外で生きることになった
一回性のいのち
それすら距離がある

人権は
私が生きて私が死ぬ権利
普通に生きて普通に死ぬ権利
普通に生きて行けない
普通に生かさない
普通に死んで行くことのない
普通に死なせない
歴史が証明する人権宣言とその認識の下劣
人権宣言は
普通に生きていてはいけない
普通に死んで行ってはいけない
と謳う

政治は、ヒトの存在の妥当性を徒に提起し
人間らしいという言葉によって、ヒトの柔軟性を硬直させる
政治は、自己疎外を後押し
政治は、ヒトの自己憐憫を自己愛的社会主義体制に組み入れる
政治は、ヒトが生き、死ぬ邪魔をしてはならない
政治は、ヒトがどのように実現され、主体性を持ち得るか見守らなければならない

人権は
私が生きて私が死ぬ権利
普通に生きて普通に死ぬ権利
普通に生きたい
普通に眠りたい
普通に死んで
普通に運命のように死んで
人類の誇りが証明する人権宣言とその毀損して来た名誉
人権宣言は
普通に生きるな
普通に急いで死んでくれ
と謳う

生まれる前、いのちがほしいと言っていない
決して、ヒトに生まれたいと言っていない
事実、私は、人の権利を剥奪され
人の外で生きることになった
一回性のいのち
それすら距離がある

22:00 2012/02/03金曜日

2012年2月2日木曜日

存在 生存・真の秩序

其の秩序に価値がある
形状の持つ絶対
生存の暗黙的了解
私の体には私の体が当て嵌まる
今の私には私が当て嵌まる
明日の私に今日の私の身体と精神の形状は重ならない
代え難(がた)い「今日の私」という一種の組み合わせ

其の秩序に価値がある
其の細胞は其処でしか生きない
其の眼は其処でしか求める物を探す事が出来ない
視界は許されて握る
人の形 拵(こしら)えられた様子
人は地球で生きる
人は大地で生きる
私は此処でしか生きられない
貴方は其処でしか生きられない
私と貴方は だから
重なっても重なっても一つになる事は出来ない
私は私で有り
貴方は貴方で有る

其の秩序に価値がある
生生流転
「今日の私」という一種の整然とした組み合わせ
私に成り得ない其の汚れた手連ねた線
私で有る形を忘れ其の品位を墜(お)とす
形状の持つ絶対
生存の暗黙的了解
社会秩序を犯す肉体の整形
社会秩序を犯す精神の矯正

22:35 2012/02/02木曜日

2012年2月1日水曜日

存在  何故此処にいるのか

目が覚めると
何のために此処にいるのか
一人離れて此処にいるのか
海から風が吹く
重なった手や足が此処の風景としてある
冷たい灰は叫び声を上げない
やわらかい寝具をかぶって
移った匂いーそれは捨てられたものの匂いのようであった

ぼんやり見ている打ち明け話
寂しいのは長い夜ではなく飛び起きた昼
日に照らされたままいつまでも身動(みじろ)ぎしない何か
遠い鐘の音
部屋で埃(ほこり)をかぶる挿し絵

突然口と言葉は不思議な不安の中に入ってしまう
望んでいることなどないに等しい
それでもようやくトランクに詰めたけれど
夜が明けると断ち切れる存在

海から風が吹く
何故此処にいるのか
離れて一人此処にいるのか
冷たい灰は叫び声を上げない

22:09 2012/02/01水曜日