夏 弄ぶ人の指
捩(ねじ)り曲げる私の脚
余所(よそ)の家に火を点け取り引きをする
私を卑しめてあなたを欠いて果てしなく広がる海
吸い寄せ一矢を報いる
環(わ) 美しい彩り七日目の
田舎のひたすらな打ち明けと往きつく過(あやま)ち
私をつかんであなたを冒(おか)して染み透る深い潮
かまわず洗い流すさびしいあそび
閉じた巣成さない名
鳥は歌い詠嘆の泥濘(ぬかるみ)
私を張り詰めあなたに咲いてしまいそうな夕べ
夏 つまらない爪
有らざるを得ず結ぼれる
遠くに見える余所の人 読み終える安い顔
私は溺れてあなたをつかんでいずれにしても果ても知らず抱く海
23:39 2012/01/20金曜日
Good-bye to All That ⅩⅣ Robert Graves 成田悦子訳
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ⅩⅣ夏の進行と共に爆弾の新しいタイプや塹壕‐迫撃砲、より強烈な砲撃、改良されたガス‐マスク、規律の全般的強化がやって来た。僕達は新隊の第一大隊と合流し、比べてみると案山子のように思えた。僕達の大隊はカムブランやキュアンシ塹壕から出て行った、ベチューヌの兵士宿舎や隣接する村々共々。この時まで僕は第一分割の悲観論を...
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