Within Temptation - Covered By Roses (lyric video)

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精神分裂病検査のない違法措置入院、逮捕状のない大阪拘置所違法24日間拘留

私は、文部科学省脳科学研究戦略推進プログラム、理化学研究所人体実験被害者です。法務省、大阪地検、大阪高検、米子地検、大阪簡易裁判所、最高裁は、捏造社民党名誉毀損事件を画策、家宅捜索礼状のない家宅捜索、逮捕状のない大阪拘置所違法24日間拘留によって、自民党、公明党、社民党、共産党、学者と全大学、全企業、全官公庁による窃盗、夫殺害、株不正売買、米子市養和病院違法措置入院、40にも及ぶ違法有料ブログ解約、厚生労働省、医師会、歯科医師会、看護士会、介護士会、各政党と党員、キリスト教、天台宗、創価学会、幸福の科学、ものみの塔など宗教法人と信者による音声送信とストーカー、嫌がらせ、自民党社民党によるOCN、EDIONenjoy違法プロバイダ解約等の証拠隠滅を行いました。私は、詩人、エッセイストでもあり、翻訳家でもありますが、私の詩、エッセイ、翻訳詩、翻訳小説、翻訳文を、日本政府は、世界中に売っています。

プロ以上の翻訳を成田悦子

  • Good-bye to All That Robert Graves 成田悦子訳 - しかし3、4人を除いては、誰も大隊司令官によって直接推奨された者はいないだけでなく、隊或いは師団の隊員への攻撃をする間に自ら名を上げた、さもなければ誰もが新陸軍大隊か他の連隊に送られ、僕達は依然として叙勲されなかった。僕はたった3つの例外だけ思い起こせはする。表彰の通常の予備割り当て、僕達が引き受けた犠牲者をよぅ...
    1 週間前
  • Good-bye to All That Robert Graves 成田悦子訳 - しかし3、4人を除いては、誰も大隊司令官によって直接推奨された者はいないだけでなく、隊或いは師団の隊員への攻撃をする間に自ら名を上げた、さもなければ誰もが新陸軍大隊か他の連隊に送られ、僕達は依然として 叙勲されなかった。僕はたった3つの例外だけ思い起こせはする。表彰の通常の...
    1 週間前

2012年1月31日火曜日

支配 すべての人は孤独です

ほんとうはからだは孤独を好みます
ほんとうはこころは孤独を好みます
すべての人は孤独です

誇らしげな顔つきの人形
永久に変わらない土偶の有り様(よう)
くれないの血の管(くだ)に望みをかける

生きているからだはわだかまりのない清い流れに導かれ
清い汀(みぎわ)に止まる
手には何も持たず、寄寓に住む
胸のうち 広い野を
咲く花を
移ろう雲を

ほんとうはからだは孤独をを好みます
見つめるあなたが近過ぎては見えません
話すあなたが近過ぎてはその言葉が聞き取れません
あなたの言葉を信じることが出来ません
人の胸の鼓動が伝わると私は私ではなくなります

ほんとうはこころは孤独を好みます
私達は一様に、混じり気のないものを好みます
夕べに太陽は落ち
その時こころは沈むことを望みます
血は空を染めてくれないに
人の血は一日の汚れを落とし眠りに

ほんとうはからだは孤独を好みます
ほんとうはこころは孤独を好みます
すべての人は孤独です

22:26 2012/01/31火曜日

2012年1月30日月曜日

支配 幸福

私は生まれて安らかで
私は私であった
私は未だ言葉を持たず
私が保たれた

春の日の薄い花
浅い海の薄い貝
砂の底の生の証明
手と足
腹と背
ひとつなぎの私の家を有(も)った

私と人の区分けには
私の位置が
私の言葉が
私のくちびるがなければならなかった
私の家と人の家の間に壁がなければならなかった
私の家と人の家の間に自由がなければならない
女の家と男の家に自由がなければならない
女と男の間に壁がなければならない
女と男の間にくちびるがなければならない
女の位置と男の位置がなければならない

私が主体であるために名誉がなければならなかった
名誉はいのちである
私は述懐を強いられず
誰にも述懐しない

私はいつか私であることを離れ
生きて行くにつれ
幸福であるか
不幸であるかにこころを奪われた
私は不幸に片寄る言葉だけを覚え、幸福を蓄える言葉を覚えられなかった

22:03 2012/01/30月曜日

2012年1月29日日曜日

支配 鎖

朝に奪われた抱擁
夕べには人の鎖に慣れ
やがてそれすら自由に思われる
昔から日は繰り返し空に燃える

貫き通す無理解無分別
胸に潮は満ち
意識は眠る
ますます人は鎖を必要とする

何でもないように劇は
犠牲を供し慰めを締め出す
くどくどと色とりどりの叙述
一層我を忘れるリズム

夕べには失われる名誉
欠乏の充足に当てはまらない抱擁も
やがてそれすら仕合わせに思われる
昔から日は繰り返し海に沈む

23:54 2012/01/29日曜日

2012年1月28日土曜日

支配 呼吸に背く

呼吸に背き死の口に
窓が開(あ)かない
坂を下るバスをひとつ見送る

まもなく迎える花のとき
光に届かず
照らしても
結び付かない多くの文字

呼吸が支配する生
呼吸する限り
死に向かうことが出来ない
呼吸と噛み合う慎み
繰り返される生の手順

私達は自由なものではない
言論に自由はない不自由がある
行動に自由はない不自由がある
呼吸には自由がある
生きる自由がある

呼吸の自由に背き
口を覆う
日が赤い

21:24 2012/01/28土曜日

2012年1月27日金曜日

支配 愛

普遍的地上的利己主義的
深い深い泥の川の研究

愛は時間ですか
愛は具えていますか
愛はすべてを

分かり易く扱って下さい
疲れても実を結ばないで下さい

書物に書いたかのように
愛は願望であって
感動的に理解されない

宗教的運命的形而上学的
澄んで清い空の絶望的研究

愛は歪んで畸形ですか
愛は圧倒しますか
すべてを

やさしく語りかけて下さい
例えば空ろな神話

港であるかのように
愛は着く先であって
支配的に導かれる

22:27 2012/01/27金曜日

2012年1月26日木曜日

支配 生まれてから

生まれてから真面目にさまよっている
神の働きで正しい道に向かっているに違いない
矛盾に寄りかかるまい
生き延びようとして反乱を起こすまい

形容詞を人のひれに並べる
動詞を人の元に返す
人は地上に舞い
星の輝る夜に踊る
自由の道筋は整った

値打ちのないものとして小さな子
生まれて直ぐに限界
彼の問いに答えるのは霞と蒙昧
歪んだ軌道を挙手して希望

生まれてから真面目に罪を重ねる
神の試しに会いながら正しい道を歩いているに違いない
割り当てられた顔かたち
生き延びようと形を不自由に変える

23:37 2012/01/26木曜日                                   

2012年1月25日水曜日

支配 見る

焼け付くような白日
両手を広げ貴方の立場に立ち
愛し合う
甘い毒を飲みふたり川を渡る

嵌め込まれた眸(ひとみ)
あなたは見る花を見ることはない
あなたは見る事物を見たいと思ったことがない
あなたはあなたの見た形
表面に現れた形
に使われることを拒む

嵌め込まれた道具
ガラスの内側外側
思い切るのも偽るのも
長い溜息の後決定する瞼の角度

じっと見詰める
見ているのは床のごみ
空の塵
手の平に象(かたど)られる印
伝える印
じっと見詰めるのはレールの向こう
ガラスの外側の向こう

嵌め込まれた眸(ひとみ)
あなたは見る夢を貪(むさぼ)る
あなたは見る現(うつつ)の理由を見たい
あなたはあなたに見えない形
内側に隠れた形
に使われることを望む

23:38 2012/01/25水曜日

2012年1月24日火曜日

支配 知る

知りたいことはもうない
耳に聞こえたからといって
聞きたい言葉はわきにおきたい
まとめて仕舞いたい
あて名を書いて返したい

おとこを知らない頃
おとこを知りたいと
おんなとおとこの境界を越え
けがれを知らない頃
けがれてしまえとぼろぼろになり
かたまりを注ぎかたまりで知りたがった

いろいろ知りたい
何も知りたくない
どうでもよい
知りたいことはもうない
知らないことの中に何かが紛れているようで
知らないことの中に背負った何かを置き

息が苦しい
決まりを知り
形を知り
力を知り
金轡(かなぐつわ)に嵌められて
戒めに囚われる

22:09 2012/01/24水曜日

2012年1月23日月曜日

支配 結縄(けつじょう)

一冊の書物
真実と虚構をやりくりしては

血を交えよう
必ず欠けたものをつくろう
必ず妨げるものにしよう
神を

香りのよい棘を
旋律を捨てた歌を
根のつかない球根を
頑(かたく)なな結び目に
神を

国家の意図と教育に国民は目覚める
檻(おり)の動物の不可避
放たれた動物の欠如
空白のまま置く事の出来ない紙に
「つまり」を求め
何故に許される言論の自由

国家は叫ぶ
読み物は不思議な眺め
残さないように偽りを
残さないように粗暴な振る舞いを
残さないように卑しい面(おもて)を
真理は叫ぶ
何故に許される言論の自由

23:50 2012/01/23 月曜日

2012年1月22日日曜日

支配 眠り

若い頃は
有るとしても、片隅において眠りは落ちるもので
ゆらゆらいんちきな揺りかごの深みにはまるものではない

成果のない結び目は生温(ぬる)く
退屈が眠り
良い事が眠り
定められた事が眠り
それにも関らずひとは眠れない
眠れないという危険に
私を見失う
何もかも見失う

若い頃は
要するに疑いもなく捨てる逃走で
人の後をつける追走で
完全無欠な一辺の慰めも感じない
何一つなくても分かったものが一つほしい
全然見えない言葉の方向
言葉の使用後の多くの犠牲
言おうとした言葉と、言えずに呑み込む言葉の愛されない
他の人
別な人
私に帰れない
私に帰るまでの迷走

眠りは一日の正当化
眠りは逃げられない昼夜の叙述
あるかのようにあり、なくてはならぬようにあり
真理であるかのように要求し
一日に織り込まれた生命の強制
日の終わりの充実に欠かせない虚構

若い頃は
有るとしても、片隅において眠りは落ちるもので
ゆらゆらいんちきな揺りかごの深みにはまるものではない

22:06 2012/01/22日曜日

2012年1月21日土曜日

支配 意識

私は存在しなかった
私は私を求めた
私を求めて
私は私の家を探した
私の家は遠ざかり近付く

私は私を求めた
私を求めて
私は私を欲しい人私を欲しがるものの下に身を置いた
私は沈黙を唇に隔たりを胸に抱いた

人は果実を求める
私は果実に成り得なかった
満たされない果肉
満たされない果汁
私は夕べに祈りを朝に翼を折った

時間は私を無意識から意識の世界に運ぶ
硬直した失望
しっくりしない希望
満たされないという豊かさから離れられない
満たされたいと願う不確かさを踏み越えられない

私は唯一であり
私は正しく私は誤らない
貴方は私が間違っていると言う
貴方は私に正しくないと言う
貴方は唯一であり
貴方は正しく貴方は誤らない
私は貴方は正しく貴方は誤らないと思う

私は寂しい傾きに安んじ
寂しくないという方向に不条理を追う
何処にあっても満たされない
何を抱(いだ)いても満たされない
何処にあっても満たされる
何を抱(いだ)いても満たされる

私は今も存在しない
私は私を求めない
私を求めずに
私の家を去った
私の家は遠ざかる
私は私となった
私は今も存在しない

23:40 2012/01/21日曜日

2012年1月20日金曜日

支配 妬(ねた)み

夏 弄ぶ人の指
捩(ねじ)り曲げる私の脚
余所(よそ)の家に火を点け取り引きをする
私を卑しめてあなたを欠いて果てしなく広がる海

吸い寄せ一矢を報いる
環(わ) 美しい彩り七日目の
田舎のひたすらな打ち明けと往きつく過(あやま)ち
私をつかんであなたを冒(おか)して染み透る深い潮

かまわず洗い流すさびしいあそび
閉じた巣成さない名
鳥は歌い詠嘆の泥濘(ぬかるみ)
私を張り詰めあなたに咲いてしまいそうな夕べ

夏 つまらない爪
有らざるを得ず結ぼれる
遠くに見える余所の人 読み終える安い顔
私は溺れてあなたをつかんでいずれにしても果ても知らず抱く海

23:39 2012/01/20金曜日

2012年1月19日木曜日

支配 神の抱擁

私達は形になりたかった
私達は形あるものになりたかった
私達は形の意味を知らなかった

体が有った
こころが何処にあるか探し続けた
私の心は見つからなかった
貴方の心は何処にもなかった
体はこころを探すために
こころの中に貴方の愛と
私の貴方への愛と私の私への愛を探しに出かける

私に 触れる指が有り
貴方のくちびるに触れる
貴方に 抱(いだ)く腕が有り私は身を委(ゆだ)ねる
貴方に抱かれ
あの人と分かれた
あの人を抱(いだ)き
貴方を忘れた
私達は神の抱擁の内に有ることを知らない
貴方の抱擁の不確かさに神を忘れそして貴方を忘れる

私達は形あるものを砂で作り砂の上に置く
私は此処にいる
父が有り母が生み人となった
私に形が有り貴方に形が有る
父に形が有り母に形が有ったように

水を汲んでは花を咲かせる
花は涸れ水は尽きる
人は抱擁によって形あるものを作り絶えない
抱擁は見えないこころを受け止める
見えないこころの形を約束し不足を補う
見えない 触れても其処にない
聞こえない 皮を剥がしても其処にない

私達は神によって作られた
私達は父と母によって作られた
私達は神の抱擁の内に有る
私達は父と母の抱擁の内にある
神の抱擁の内に愛と分かれを悦びと悲しみを
父と母の抱擁の内に充実と憂愁を

私達は覆われている
私達のこころは 失っても尚包み隠されている
私達は 父母を失っても尚守られて有る
私達は神によって形作られ守られる

私達は形の有るものだけを手に入れ放さない
清らかな空の青
溢れる泪の意味や
西に沈む陽
粗末な屋根と其の下に住む人
背中を向け 其の後貴方を追う眼差し
私達は形の無いものを知らない

人は形の無い実
似たもう一つを求める
泣きながら貴方の愛を
実らない一切を永久(とこしえ)に

22:59 2012/01/19木曜日

2012年1月18日水曜日

支配 有る

部屋に何もない
手に何も持たない
ひとつ有る
ふたつ有る
増えて行く

近いところに有って
表すもの
納めるもの
脇に置くもの

縺れて有るもの
紛れて有るもの
背いて有るもの
触れずに有るもの
蔑(ないがし)ろにして有るもの

そのまわりに

おおきなひと
おおきなくに
形のよいもの
進んでいるというもの

船が荷を運ぶ
安っぽい歪曲を貫き
賑(にぎわ)いの法則に則(のっと)る
雨が止んだら虹の橋を渡る

何もない
何も持たない
天に星が有り
地上に試されて人が立つ
地の下ににあらゆる管(くだ)が潜んでいる
強くはないが覚悟がほしい
孕(はら)むあかいまだらの血がほしい

21:57 2012/01/18水曜日

2012年1月17日火曜日

支配 体は詩(うた)

体は背に置かれる
言葉は祈り
悲しみに
悦びに
くちびるに
置かれる

生きてそのまま
国に置かれる
言葉は飾り
切り離された橋
途絶える朝

体は失望して
退屈に置かれる
言葉は訪れ
訴えない
支えない
弁(わきまえ)えない

言葉はふたつの行きようのない
線の上に置かれる
体は詩(うた)
凍った血
こころゆくまで調子を合わせる時計
顧みない歴史

22:02 2012/01/17火曜日

2012年1月16日月曜日

支配 教育

山は過ぎた日を思うほど寂しくはない
山は明日の戒律ほど厳しくはない
其処にあるから登るというほどのものでもない
ねばならぬと開(あ)きもしない鍵を差し込む

春は晴朗ににして水清冽
れんげが咲き 鳥の棲み処にひなが生まれる
唯有る今日 降り頻(しき)る音
そう有りたいと美の封を切る

初恋はおそるおそる落ちてみるおんなの沼
青褪めて乗り込む男の舟
ふいに逃げ出す庭
恋は仮の家
言えない鍵穴に差し込む私の影
言いそびれてあきらめる完全の面影

海は破れた大地ではない
波は枝垂(しだ)れた時ではない
いのちは其処に生まれ其処に還ると思い込む
日が沈み日が昇り其の方に向く

23:20 2012/01/16月曜日

2012年1月15日日曜日

支配 体制

かたちは目を閉じれば見えない
受け止めて影を
動かない
かたちはそこで整えられ組み合わされる

往きつ戻りつする波
やがて
高潮がまとまった全体を浚(さら)う

一面に咲き渡る花
埋もれて多岐に散る 安寧条理
雨が降る
水は血を讃え地に血脈は絶える

暈(ぼか)して描かれる歴史のあらまし
肉の交わり
日に日に約束を塗り替える
やがて
途方もない夜明け

かたちは目を閉じ触れるとまとまった全体としてある
しかし焼き付けた絵が何処にも見当たらない
しかし部屋は仕切りを要する
かたちは継ぎ合わされ平和を象る

21:28 2012/01/15日曜日

2012年1月14日土曜日

支配 白い、白い日 白き鳥

好んで白い、白い日
おとなしやかな白き鳥
水は湧き出で尽きない
半ば覚めてはいとけなく目を瞑(つむ)る
呼び戻す時刻、物の姿

陽が沈む
ふたつに分かれ辱(はずかし)めを受ける
白い、白い日 白き鳥

濡れるままに縫い綴る文字
盗む女 白い、白い日
声を上げる白き鳥
憂いに沈む灯(ひ)
闇に一羽 慎ましく

売り歩かれる神
求めない羽
逢瀬はけものの価値
広く白く空しく
ふるえて
白い、白い日 白き鳥

22:01 2012/01/14土曜日

「白い、白い日」という詩がなくなっています。
白い、白いと読点を付けるのは私くらいです。
書いたのは、「白い、白い日」が出版される直前です。
「約束のない未知」
「私は泣かない 私は泣くまい 」
も改竄され、盗まれています。

2012年1月13日金曜日

支配 視線と指

指に言葉が付き添う
視線に読んだ本が忘れられ浸され
向かい合う物の静けさの上に
不合理が積み重なる
日は過ぎる

省みない軸の方向を視線と指先が求める
其処に人が住み言葉が溢れる
割り切れて整除された所に溜(とど)まるわだかまりと痴愚

眉を整えたいナニカシラ清らかで
澄み渡る空
結ぶ音 ふねの舵(かじ)
似たもののない踊り

指に言葉はみな隠れている
視線にみな決められてしまう
身に着けて仕舞って置いた洋服
痛まないように

濁世(じょくせ)、濁音濁点
こころが向かう遮る物
壁に明かり取り 
紙に文字を植える
治める指先と戯れる視線
私はいる

21:12 2012/01/13金曜日

2012年1月12日木曜日

支配 子供は私が育てます

子供は保育園にも幼稚園にも行かせることが出来ません
子供が行く幼稚園と保育園にはどんな先生がいるでしょう?
七歳になれば小学校に行きます
小学校にはどんな先生がいるでしょう?

子供は私が育てます

先生は「貴方の所為で」と言います
先生は「貴方の所為で」の後に
「お母さんの所為で」
その後に
「お父さんの所為で」
先生は「貴方の所為で私は」と言います

子供は私が育てます
貴方の所為でお母さんの所為でお父さんの所為で私は
教育委員会と文部科学省が守らなければならないのは
教師ではなく
子供です
子供を育てる親です

子供は私が育てます

一、ヒミツは守るよ
二、名前は名乗らなくてもよい
三、どんなことでも、一緒に考える
四、イヤになったら切ってもいい
こんな子供用電話相談所がありますか?
まるで出会い系

子供は私が育てます

22:22 2012/01/12木曜日

2012年1月11日水曜日

支配 白い 白い日

白い 白い日
太陽の落ちる道
虚無の美しい顔貌(かおかたち)
いちばんよいことはいちばんよいことである
いちばんかなしいことはいちばんかなしいことである

白い 白い日
私に向けた救済の道
にひりずむの住む家
いちばん小さいのは世界
いちばんとおい人と人のあいだ

白い 白い日
水が流れる
国を侵す美しい革命の歌
あやつるのはわたし
あやつられたいのはわたし

白い 白い日
陽の差さない片隅
もどかしい世の覚え
ぬけめなくうばうのは砂
どこまでもうばわれるのは鍵

白い 白い日
こころの中にいる                           
しんじこんでいるのは取るに足らない自由              
しんじこんでいるのは地上の自由

23:12 2012/01/11水曜日

2012年1月10日火曜日

支配 私は美しい

美しいあらまし
そうあってほしい小さい概略
試しにからだ
誰もはいっていない情景に
歩み寄る

乱れて雑多な
そうあってほしい美しい詩
試しに妹
生まれたままのやけど
写し盗る別冊
誰も眠ってしまった夜更け
それぞれに

見せてほしい
仮の有様ではない現れ
試しにからだ
物の下にあって賤(いや)しい形
私は美しい
浅く平たい象(かたど)り
ひややかな

ひときわ美しい
私は美しい
許さない練習を続ける

22:19 2012/01/10火曜日

2012年1月9日月曜日

支配 私を抱いて

弛(たる)まないように引っ張って
余計なものが群れを成す草原
春が過ぎたら花を咲かせて
夏の終わりに偽って私を抱いて
一生の終わりに 食べてしまって

弁(わきまえ)て大人にならない右の翼
偏ってさもしい左の翼
何(ど)の道隣合わせの束縛
舌で舐めて倣(なぞ)って 誓いや約束
しなくてはならない事に基づく毒を

縋(すが)って 纏(まつわ)りついて 溜息を吐(つ)く
どうにもならない 人の絵
しなやかな文字の腕で私を抱いて
そのわけは筆舌に尽くし難(がた)い貴方への伝い歩き
倒れないように 止(とど)まらないように 這って進む様(さま)

皮を剥いで 可愛い半分
追慕がなみなみとそそがれる口
秋の終わり 落ちない私を許して
冬の寝床で私を抱いて
一生の終わりに 食べてしまって

22:58 2012/01/09月曜日

2012年1月8日日曜日

支配 女だから女

女に与えられた女
女であると感知する
女であると認識する
私は女である
女に含まれる女

髪は女のように短く
爪は女のようにマニキュアを塗る
のようにしている
女を語るものはない
女に過ぎない
女に私を合わせてる
私に女を合わせている

女のような
女のような
女だから女のような

淑(しと)やかな女
やさしい女
清らかな女
女を列挙すると煩わしい女になる

踏み躙られるのはいつも女
泣かされるのはいつも女
騙されるのはいつも女
女は感傷主義に取り付かれた歌を歌う

女そのもの
女そのもの
女だから
女そのもの
女であって男ではない

23:12 2012/01/08日曜日

2012年1月7日土曜日

支配 女は解き放たれている

花は破れ
永遠の扉の鍵を持ち
女は有為に向かう
女の欲しいものは残らず神の下に有る
女の欲しいものは残らず男の下に有る
女は迷いの中に慰みを求め
不確かを招き寄せる
それでも女は穢れない

だから女は逃げてはいけない
だから女は逃れてはいけない
夫の為に死ねばいい
子供の為に死ねばいい

男は妻の為に死んでいる
子供の為に死んでいる

女は自ら女であることを認識し
女であることを受け容れ
女であることを道具としてはならない
女であることの一切は破局に向けたものではなく
女は充たされる為に存在する

女は男と等しくない
女は男と等しいことを望まない
女は支配され 男は支配する
男は支配され 女は支配する
女は子供をうみたい
男は女に子供をうませたい
女は子供をうむが
男は女に子供をうませなければならない

女は性の囚人
辱めで満たされたがる容器
女は無為に向かう
女は逃げる
女は逃れる
女は夫の為に死なない
子供の為に死なない

男は妻の為に死んでいる
子供の為に死んでいる

23:15 2012/01/07土曜日

2012年1月6日金曜日

支配 絶望

絶望に向かって歩き出すと
絶望に会わずにいられない
絶望の予感に振り回され
忍びやかにあわれみの様が根を下ろす
光を遠ざけた地
絶望と書いた神の浸る水の底

意志としての絶望に向かう
かなしいという言葉に私は私のかなしみを辿る
かなしみは私を夢中にする
涙は私を秩序に向かわせ
私は或るものになろうとする
矛盾を含むその跡形に執着する

欠けたものであることの歓び、自由
神に供えた私の肉
私はその肉の残り
欠けた私の向かう場所
隠れた其処で、私は私を暴き私は私を損ない
私は病む

夜が静かに更ける
有りのままの私
絶望は夜の色人の色である
全てを貴方にと望む
私は要らない
私は折れ曲がり崩れてなお強く
解き放たれている

21:07 2012/01/06金曜日

2012年1月5日木曜日

支配 顔

人がいる
人の外にこころがない
人の内にこころがない
こころの情景は見当たらない

私の顔に文字が置かれる
私を駆り立てる赤いくちびる
縛る皮膚
約束で結ばれた黒い穴や黒い窓
定めの配列

逃れられない肉と骨の量と仕切り
備え付けられた形は
こころを支配し 人を支配する
記憶したしすてむ
ひとつの曲線を繕うと人は死ぬ
ひとつの穴を塞ぐと人は死ぬ

空に定められた星があり
空の下 定められた人と風景がある
思い込み 思い違い
人は自身の定めと分かれてしまう
憑かれたように辻褄を合わせ
一つの文字に拘る
絶望や再生、いのちやこころといった

過ちは目に住まい
罪は頬を顧みない
責めた言葉が額に浮かび上がる
人は顔に文字を刻む
間が途切れることなく
不思議な力を持って顔に文字が刻まれる

21:03 2012/01/05木曜日

2012年1月4日水曜日

支配 支配されたい

貴方の体の下で私は見えないほど小さい
落ちる音を聞きたい
落ちる雨の音を聞きたい
古い家屋の渇いたシンク 滴(しずく)

抱擁の入口で人は手を広げ
形のまま受け容れる
等しく支配される者であり 支配する者である
手や指で掴めない寝台の上のそれぞれの背や腹
女は敷かれ 男は覆(おお)う
魚の姿でゆるく折れ
潮に殉じる
罅(ひび)割れた絵画
崩れる形式 
外れた音を求めて 砂の枠の中
落ちる音を聞きたい
落ちる雨の音を聞きたい
廃(すた)れた家屋の渇いたシンク 滴(しずく)

男には支配する幼さと
燃え尽きたケモノの値打ちのない印を
女は男を支配する者であり 解放された者である
男は海の藻屑
血の意味に操られる
女は貴方の体の下 組み合わせた記号ではなく 無い者になりたい
落ちる音を聞きたい
落ちる雨の音を聞きたい
囚われた家屋の渇いたシンク 滴(しずく)

22:09 2012/01/04水曜日

2012年1月3日火曜日

支配 あなたのことなどどうでもよかった

私はあなたを愛することが出来ない
私はあなたのことを考えることは出来る
あなたが何もしないでつまらなさそうにしていたり
私を抱いて寝ていたり
誰かと映画館の座席に座っていたり
あなたのことを考える時間が他の誰かのことを考える時間より多い
その事を愛と呼ぶのです

けれど
私はその翌日
新しい物語を書き始め
あなたを思うことはなかった
私は物語の中のだらしない登場人物に夢中で
その男のことばかり考えていた
あなたのことなどどうでもよかった
あなたのことを考えられもしない

私はそれからしばらく
その男と気が合って
うるさく言ってみたり
騙されている振りをしてみたり
支配するだけの男なんて何だかいやで
支配しているけれども本当はその男に支配されることにした

朝は「もう朝よ」と言う
「もっと寝ていよう」
「私ももう一度眠るわ」
夜は「もう寝ましょう」と私が言う
「もう少し起きているから」
「じゃあ私も起きているわ」
昼はこころを砕いて幾つもの私になる
欠けたところのないもの それを愛と呼びます
陽は欠けないのに月は満ちて欠けます
海の潮は満ちて引きます

22:52 2012/01/03火曜日

2012年1月2日月曜日

支配 支配する者は支配される者であるという椅子

私が支配する あなた
あなたに支配される者 私
私が支配するもの
CDや本やセーターやギターやピアノ
この床 この天井 
この窓と冬の暗い空 降る雪

私は貧しく 
物も言わずに 物も買わずに
支配される者を装っている
貧しいという言葉に支配された者のイメージを崩さない
疲れて
支配される者は支配する者であるという椅子を見つけ座る

私は今日この部屋で眠り
明日もやはりこの床に眠り
この天井の下でひとり食事をとる
私はこの空間に支配された者であり
又この空間を支配し得る者である

人に知られないように 私があなたを思うとき
私はあなたに支配され
この部屋の時計と気温と清潔さに支配され
部屋の住人らしく
この窓の外の道をイメージする
その道をただ歩きさえすれば辿り着く 
あなたの 或るイメージ
あなたに支配されたい私のこころ
私自身が描くあなたのイメージに支配されている
女であることやもう若くはないという気持ち
私は自ら自由を捨てる者であり
あなたのイメージを鮮明に描くことが出来ない
あなたを愛することがどういうことなのか分からない

22:14 2012/01/02月曜日

2012年1月1日日曜日

完全のもつうれい

私が定まろうとするとき私であろうとする
私を定めようとするとき私であらせようとする
口を閉じようか
目を閉じようか
目を閉じても口を閉じても
踊る靴
見る夢

こころが曲がるとき私であろうとする
こころが挫けるとき私であろうとする
こころが苦しいとき私であろうとする
口を閉じ
目を閉じ
ひとりでに動けなくなる
右に寄り
左に寄り
じっとして動けない

解き放す関係
それぞれの行く先
このことはこうである
そのことはそうである
決められた
完全のもつうれい
完全な愛からは私は離れたい

きれいに晴れたそら
往く雲
失われ
役に立たない
背負うだけの 完全のもつうれい

22:15 2012/01/01日曜日