山も川も踏み荒らす
家も身も疵付ける
真を冒し実りを奪う
道端で鳥を裂き
猫を操る
嗄れた皇(すめらぎ)の膝下
花も芽も摘む
亡骸(なきがら)を傷付け
遺灰を壁に塗る
死線を決めデッドラインに間に合わす
獣に従い
人を裂く
阿修羅皇(すめらぎ)の膝下
群れを離れて
この午後
慕わしい港は遥か遠く
無情な街並みの装置に売り買いされる
囚われの船
寄せては返す波
満ちては引く潮
やり切れない海原
淑(しと)やかに雨が降る
こころの侭空を飛ぶ
描く追悼の呼吸
21:23 2011/03/23水曜日
Good-bye to All That ⅩⅣ Robert Graves 成田悦子訳
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ⅩⅣ夏の進行と共に爆弾の新しいタイプや塹壕‐迫撃砲、より強烈な砲撃、改良されたガス‐マスク、規律の全般的強化がやって来た。僕達は新隊の第一大隊と合流し、比べてみると案山子のように思えた。僕達の大隊はカムブランやキュアンシ塹壕から出て行った、ベチューヌの兵士宿舎や隣接する村々共々。この時まで僕は第一分割の悲観論を...
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