平らに計った怒り
平たくされた文字
列から外れ
光を遠ざける
貧しく潔く白い砂
埋もれて軽い
寝台(ねだい)の限り
洗っても落ちないシーツの
書き捨てて燃やす手紙の
身に沁みて慕わしい
切り取られた窓
壊れた器
日は過ぎたそがれ
操の厳しく固く
守りの何と容易い
いのちの限り
指を指され
映る景色もない濁り江
緩やかに辿る向こう岸
22:21 2011/03/03木曜日
Good-bye to All That ⅩⅣ Robert Graves 成田悦子訳
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ⅩⅣ夏の進行と共に爆弾の新しいタイプや塹壕‐迫撃砲、より強烈な砲撃、改良されたガス‐マスク、規律の全般的強化がやって来た。僕達は新隊の第一大隊と合流し、比べてみると案山子のように思えた。僕達の大隊はカムブランやキュアンシ塹壕から出て行った、ベチューヌの兵士宿舎や隣接する村々共々。この時まで僕は第一分割の悲観論を...
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