梅咲き初(そ)め冬がはがれる
篩(ふる)い分けられて漆黒の棟木(むなぎ)の内
未(いま)だ卍巴(まんじともえ)
ありたけの骨を折り
首(こうべ)を垂れて我に従う
音も無く月は満ち満天の星
刃に刻む人影
窓を伝う夜の滴(しずく)
木偶の頬を伝うは渇いた涕
流離の船に乗り込み喪に服す
盲(めくら)唖(おし)聾(つんぼ)は不具(かたわ)と知らず不具になり
白け白む船底
梅咲き初め冬がはがれる
今日に分かれを告げ明日へ
22:26 2011/03/17木曜日
Good-bye to All That ⅩⅣ Robert Graves 成田悦子訳
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ⅩⅣ夏の進行と共に爆弾の新しいタイプや塹壕‐迫撃砲、より強烈な砲撃、改良されたガス‐マスク、規律の全般的強化がやって来た。僕達は新隊の第一大隊と合流し、比べてみると案山子のように思えた。僕達の大隊はカムブランやキュアンシ塹壕から出て行った、ベチューヌの兵士宿舎や隣接する村々共々。この時まで僕は第一分割の悲観論を...
2 週間前