雨が降る
惨めさの脚が急いで
眼差しで代償を払う
窓を開けて
ぼうっとして
滴(したた)る絶望を見ている
窓を閉めて
ぼうっとして
雨で曇る話
雨に混ざった慰め
絶対に忘れない
絶対に振り向かない
扉を開けると戦争が終わっている
半分だけ人の叫びを信じている
窓を閉めた部屋で
ぼうっとして
雨で曇る顔
ずっと前から寡黙
もともとひとりぼっち
もともと私がすべて
扉を閉めると希望が後悔に変わる
窓を開けて
ぼうっとして
滴(したた)る絶望を見ている
21:02 2012/03/11日曜日
Good-bye to All That ⅩⅣ Robert Graves 成田悦子訳
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ⅩⅣ夏の進行と共に爆弾の新しいタイプや塹壕‐迫撃砲、より強烈な砲撃、改良されたガス‐マスク、規律の全般的強化がやって来た。僕達は新隊の第一大隊と合流し、比べてみると案山子のように思えた。僕達の大隊はカムブランやキュアンシ塹壕から出て行った、ベチューヌの兵士宿舎や隣接する村々共々。この時まで僕は第一分割の悲観論を...
2 週間前