雨はおしゃべり
絶え間ない小鳥の震え
こっそり泣いてないで
空から降りて来て
ダンスを踊って
歌も歌って
私が溜息をついたら
忍び込んで
包み込んで
手練手管は置き去りにして
あなたによれば
虚栄は口に出さないと大して意味がない
けれども
無頓着(むとんじゃく)よりまし
雨はおしゃべり
見限らない夕暮れの痛み
密かに冷たくしないで
空から流れて落ちて
祈りを聞いて
願いも叶えて
あの人が傘を開いたら
潜り込んで
しがみついて
指が触れると気が遠くなるほどの感ちがい
あなたによれば
告白は口に出さないと大して意味がない
けれども
諦めよりまし
雨はおしゃべり
オレンジグレイに包まれて
降り続く雨
長続きする物語り
低い声で
一言も言わないで
私が手を離したら
押し流して
解き放って
欠伸には決して耳を貸さないで
あなたによれば
虚栄は口に出さないと大して意味がない
けれども
無頓着(むとんじゃく)よりまし
23:58 2012/03/02金曜日
Good-bye to All That ⅩⅣ Robert Graves 成田悦子訳
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ⅩⅣ夏の進行と共に爆弾の新しいタイプや塹壕‐迫撃砲、より強烈な砲撃、改良されたガス‐マスク、規律の全般的強化がやって来た。僕達は新隊の第一大隊と合流し、比べてみると案山子のように思えた。僕達の大隊はカムブランやキュアンシ塹壕から出て行った、ベチューヌの兵士宿舎や隣接する村々共々。この時まで僕は第一分割の悲観論を...
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