ねえあなた
旧仮名遣いには、人が住んでいました
大和の心と大和に住む人の慈しみが住んでいました
たたか(戦)ふもののふに住むうつろ
好んでたたかふ(戦)ふもののいない
たたか(戦)ふ気の失せる其の文字
人の命への畏怖
たたか(戦)はしむる者への怒り
明けても暮れても
愛した文字愛した世愛した国
尊い人の心中
朝に夕べに
たたか(戦)はしむる者
神を嘲り人を嘲り文字を嘲る
昨日を捨て明日を穢す
悲しみの如く悦びの如く
地を洗い空を舐める波
雨は地に寄り添い空(くう)を離れる
明日去(い)ぬもののふに住む秋風落莫
求めては海に沈み空に散る
命じられ従ひ時に背く人あはれ
天の為すところを笑ひ身に収める
心を平らにする文字
国を平らにする仮名
ねえあなた
旧仮名遣いには、人が住んでいました
大和の心と大和に住む人の慈しみが住んでいました
23:36 2012/04/27金曜日
國語を書きあらわす上に、從來のかなづかいは、はなはだ複雜であつて、使用上の困難が大きい。これを現代語音にもとづいて整理することは、教育上の負担を軽くするばかりでなく、國民の生活能率をあげ、文化水準を高める上に、資するところが大きい。それ故に、政府は、今回國語審議会の決定した現代かなづかいを採択して、本日内閣告示第三十三号をもつて、これを告示した。今後各官廳においては、このかなづかいを使用するとともに、廣く各方面にこの使用を勧めて、現代かなづかい制定の趣旨の徹底するように努めることを希望する。
昭和二十一年十一月十六日
Good-bye to All That Robert Graves 成田悦子訳
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僕が新兵将校として出会った連隊史の最も近接した断片は記章だった:五つの黒いリボンの扇子のような束、それぞれ2インチの幅、7,5インチの長さ、鳩の尾で終わり。扇が広げられているに違いないその角度は連隊のしきたりによって厳密に規定されていた。記章は上着の色の黒に縫い合わせられていて、王室ウェルシュだけはそれを身に...
22 時間前