かもめよ ねえあなた
今日も免(まぬが)れない空を飛ぶ
其の下
私は生き
貴方は逝(い)った
不具な上に急ぐ
捨ててもいないのに
記憶は
ありふれた夕暮れ
胸に悲しみさえ成立させない
かもめよ ねえあなた
地上の一切は荒れ果て
何処かの誰かと費やす
息と時
美しく染まる波の上辺
いつもかもめは
獣(けだもの)と私のような隔たり
ばらばらに売り
割り当てて拭い去る
遠く懐かしい潮の記憶
幸運を追い求めた海
ねえあなた かもめよ
咲いては散る春
私は生き
貴方は逝った
突然の沈黙は素敵
もう私の首を絞めていい
15:18 2012/04/04日曜日
Good-bye to All That ⅩⅣ Robert Graves 成田悦子訳
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ⅩⅣ夏の進行と共に爆弾の新しいタイプや塹壕‐迫撃砲、より強烈な砲撃、改良されたガス‐マスク、規律の全般的強化がやって来た。僕達は新隊の第一大隊と合流し、比べてみると案山子のように思えた。僕達の大隊はカムブランやキュアンシ塹壕から出て行った、ベチューヌの兵士宿舎や隣接する村々共々。この時まで僕は第一分割の悲観論を...
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