Within Temptation - Covered By Roses (lyric video)

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精神分裂病検査のない違法措置入院、逮捕状のない大阪拘置所違法24日間拘留

私は、文部科学省脳科学研究戦略推進プログラム、理化学研究所人体実験被害者です。法務省、大阪地検、大阪高検、米子地検、大阪簡易裁判所、最高裁は、捏造社民党名誉毀損事件を画策、家宅捜索礼状のない家宅捜索、逮捕状のない大阪拘置所違法24日間拘留によって、自民党、公明党、社民党、共産党、学者と全大学、全企業、全官公庁による窃盗、夫殺害、株不正売買、米子市養和病院違法措置入院、40にも及ぶ違法有料ブログ解約、厚生労働省、医師会、歯科医師会、看護士会、介護士会、各政党と党員、キリスト教、天台宗、創価学会、幸福の科学、ものみの塔など宗教法人と信者による音声送信とストーカー、嫌がらせ、自民党社民党によるOCN、EDIONenjoy違法プロバイダ解約等の証拠隠滅を行いました。私は、詩人、エッセイストでもあり、翻訳家でもありますが、私の詩、エッセイ、翻訳詩、翻訳小説、翻訳文を、日本政府は、世界中に売っています。

プロ以上の翻訳を成田悦子

  • Good-bye to All That Robert Graves 成田悦子訳 - しかし3、4人を除いては、誰も大隊司令官によって直接推奨された者はいないだけでなく、隊或いは師団の隊員への攻撃をする間に自ら名を上げた、さもなければ誰もが新陸軍大隊か他の連隊に送られ、僕達は依然として叙勲されなかった。僕はたった3つの例外だけ思い起こせはする。表彰の通常の予備割り当て、僕達が引き受けた犠牲者をよぅ...
    1 週間前
  • Good-bye to All That Robert Graves 成田悦子訳 - しかし3、4人を除いては、誰も大隊司令官によって直接推奨された者はいないだけでなく、隊或いは師団の隊員への攻撃をする間に自ら名を上げた、さもなければ誰もが新陸軍大隊か他の連隊に送られ、僕達は依然として 叙勲されなかった。僕はたった3つの例外だけ思い起こせはする。表彰の通常の...
    1 週間前

2012年4月30日月曜日

ねえあなた シアワセに朝夕閉じ込められたいでしょ

ムナシイ家を作りました
愛する事
貴方に関る事
揺れて散る桜の花
モモイロの、従う思いも入れない淡いいのち

誇りを抱く寝具に眠ります
海と空を弁えられず
天と地を分かたず
闇に光を見出す事が出来ません

ねえあなた
シアワセに朝夕閉じ込められたいでしょ

慎みもなくサミシイ教えに従います
愛する事
貴方を奪う事
いのちを求めて散る桜花
モモイロの、祈りも入れない淡い栄光

ねえあなた
シアワセの肉と骨に抱かれたいでしょ
シアワセに朝夕閉じ込められたいでしょ

23:53 2012/04/30月曜日

2012年4月29日日曜日

ねえあなた 人の心を認めて下さい

ねえあなた
触れる前に
語る前に
いとおしい
従えば顧みず
逃れては自らの姿を見失う
おのおのの立つ地を捨て
おのおのの立つ掟(おきて)を破る
おのおのの生かされた血に身を委ねる
ねえあなた
私の心を認めて下さい

夥しい星の明かり
道を照らす人の家の温もり
ねえあなた
国は怯えていた
港を開いて港を開いて
為す術もなく
国の扉を開き過ぎ心の扉を閉じる
愛すのは土と岩

ねえあなた
欺く前に
渇く前に
いとおしい
従えば顧みず
慕いては国の姿を失い
おのおのの立つ地を捨て
おのおのの立つ掟(おきて)を破る
おのおのの生かされた血に身を委ねる
ねえあなた
人の心を認めて下さい

23:44 2012/04/29日曜日

2012年4月28日土曜日

ねえあなた 詩人のいのち

何故に道を折り
浅く息を吸う
胸を切る浅い夢
暮れて形のない花を見る
花は雨の日に萎れ死に急ぐ

母が産着を着せる日
人は束縛に手を通す
人に失望し人に適う
人を剥奪され人にとして立つ

父と母が名を付け
人の名を呼ぶ時
人はいのちに意味を言葉で顔を綴る
正しいと従い悪いと拒む
夕映えに愛と翳りを知る
主語にではなく形式的主語に自由を見付け
やっと胸を張る

何故に野に彷徨い
緩やかにぐらつく
胸を破る浅い夢
暮れて形のない花を差探す
雨の日に花は萎れ人は死に急ぐ

23:36 2012/04/28土曜日  

2012年4月27日金曜日

ねえあなた 国を平らにする仮名

ねえあなた
旧仮名遣いには、人が住んでいました
大和の心と大和に住む人の慈しみが住んでいました

たたか(戦)ふもののふに住むうつろ
好んでたたかふ(戦)ふもののいない
たたか(戦)ふ気の失せる其の文字
人の命への畏怖
たたか(戦)はしむる者への怒り

明けても暮れても
愛した文字愛した世愛した国
尊い人の心中
朝に夕べに
たたか(戦)はしむる者 
神を嘲り人を嘲り文字を嘲る
昨日を捨て明日を穢す
悲しみの如く悦びの如く
地を洗い空を舐める波
雨は地に寄り添い空(くう)を離れる

明日去(い)ぬもののふに住む秋風落莫
求めては海に沈み空に散る
命じられ従ひ時に背く人あはれ
天の為すところを笑ひ身に収める
心を平らにする文字
国を平らにする仮名

ねえあなた
旧仮名遣いには、人が住んでいました
大和の心と大和に住む人の慈しみが住んでいました

23:36 2012/04/27金曜日

國語を書きあらわす上に、從來のかなづかいは、はなはだ複雜であつて、使用上の困難が大きい。これを現代語音にもとづいて整理することは、教育上の負担を軽くするばかりでなく、國民の生活能率をあげ、文化水準を高める上に、資するところが大きい。それ故に、政府は、今回國語審議会の決定した現代かなづかいを採択して、本日内閣告示第三十三号をもつて、これを告示した。今後各官廳においては、このかなづかいを使用するとともに、廣く各方面にこの使用を勧めて、現代かなづかい制定の趣旨の徹底するように努めることを希望する。

昭和二十一年十一月十六日

2012年4月26日木曜日

ねえあなた  海に彼は真実を軽んじに往かなければならなかったの

ねえあなた
春が私には来たの
夏が来ようとして其の明け方、繋がれた死から抜いた体
涸れて貴方が捨てた花に似ている
海に彼は真実を軽んじに往かなければならなかったの

鬼籍の幸福
ねえあなた
海に彼は真実を軽んじに往かなければならなかったの
女は幸福に仕えたがる
女は男の餌食になりたい

海に彼は真実を軽んじに往かなければならなかったの
とこしえに真実を知る許しを得られない
再び帰る事が出来ないと告げ、正義を行う天
海に彼は真実を軽んじに往かなければならなかったの

ねえあなた
私には朝が来る
夜が来ようとして、其の薄闇に傾けた光
貴方が疲れてかけた言葉に似ている
海に彼は真実を軽んじに往かなければならなかったの

23:34 2012/04/26木曜日

2012年4月25日水曜日

ねえあなた 貴方に終わりがあり

貴方に終わりがあり
し尽した手
見尽くす目
貴方の手と私の手 
貴方の目と私の目
貴方の口と私の耳
貴方の耳と私の口
結んださいわい

慎みが揺れる報いの船
灯される火に輪郭がない
積もる事を許されず悦びは
空に見出せない
地に求めない

ねえあなた
貴方に与えられた私
満たされては逃れようと
不足を友とし
安寧を悉(ことごと)く憎む

常(とこ)しえに揺るがないものを求める人
寂しくない町の穢れのない肉に習い
傾いた家のしもべとなる
ねえあなた
貴方に終わりがあり
し尽した手
見尽くす目
炎のまま空しい野に立ち
隠れる木陰が私にはない

23:03 2012/04/25水曜日

2012年4月24日火曜日

ねえあなた 天が罰を与えますの

脳を拘束して差し上げましたの
私(わたくし)が
心筋も拘束しましたの
私と私の傍らの貴方と貴方の友人の犠牲者が

天が罰を与えますの

津波で失われたのは言葉ではありません
津波で救われた人々
彼らは善良であったが故に救われたのです
津波で失われた命
失われるべくして失われました

青い海
波は引きます
夜は明けます

夜が明ける前に
暗いトンネルは何時か抜けます

抜ける前に
何時か夜が開ける事と何時かトンネルを抜ける事を忘れて
私を支えられず立っていられなくなります

脳を拘束して差し上げましたの
私(わたくし)が
心筋も拘束しましたの
私と私の傍らの貴方と貴方の友人の犠牲者が

天が罰を与えますの

装備され
操られ
適当に笑い
抜かれる感傷
躊躇いもなく身を捧げる
清んだ正義 凪いだ青い海
ねえあなた
不幸が奪うのは長い退屈
幸福は孤独を愛撫します

津波で失われたのは希望ではありません
津波で失われたのは絶望です
津波が奪ったのは我が家ではありません
津波が奪ったのは契約と虚

白い砂浜
波が寄せます
日が昇り
月と擦れ違い
似通った形が散らばります
みな中くらい
罪も罰も中くらい

22:36 2012/04/24火曜日

2012年4月23日月曜日

ねえあなた 同性愛者が奪う日本の青い空と青い海

きれいな形が揺らめき
死に絶える青い海
何より絶ち難く青春は
ねえあなた
今も求めて止まない

空の青
水の青
ねえあなた
今では空に黄昏
青い希望は波間に見えない
説くように水が空を映す
引き入れては何処にも辿り着けない国家
教える人のいない国語
忘れられる綺麗な口の形

ねえあなた
あなたはいない
青い海はない
汚れ切った欲望が
奪った青い空青い海
ねえあなた
起きてあなた
日が昇る
青を失くした空
日が沈む
あなたを忘れる海

21:44 2012/04/23月曜日

2012年4月22日日曜日

ねえあなた あなたのいのちを分けて

あなたのいのちを分けて
あなたの手を分けて
あなたの足を分けて
共に愛に従い共に愛に滅んで

求めて在る人
求めて与えられない人
私の清く在るもの
戯れに穢れて在るもの

定めの海に散って逝く兵士
身に着けた武器に何を見る
後ろを振り返ると敵はいない
前方に降る雨

あなたのいのちを分けて
あなたの目を分けて
あなたの耳を分けて
共に憎しみに従い共に家を焼いて

あなたのくちびるを殺して
あなたの肩を重くして
定めの海に生まれる歌
人は卑しめられ
暗い波間を漂う僕(しもべ)

あなたのいのちを分けて
あなたの時を分けて
あなたのこころを分けて
共に罪に身を委ね共に辱めを

定めの海に散って逝く兵士
身に着けた武器に何を失う
近寄ると君を迷わせ
遠ざかると君を欺く

求めて在る人
求めて与えられない人
私の清く在るもの
戯れに穢れて在るもの

あなたのいのちを分けて
あなたの骨を分けて
あなたの影を分けて
あなたの胸に埋めて
共に燃え共に尽きる

23:25 2012/04/22日曜日

2012年4月16日月曜日

ねえあなた じょうずに生きたい?

幸せは要らない
いい家は要らない
資本主義は要らない
共産主義は要らない
社会主義は要らない
定めて閉じこもるな
名付けて閉じ込めるな

そうなってしまう轍(わだち)
そうならなければならない轍(わだち)
車の通るべき道
人の歩くべき道
何も分からない
何も決まっていない
何も思うようにならない

神に似せて作られた人
ねえあなた
じょうずに生きたい?
穢れのないさいわい
満ち足りて
ひろびろとした野に二本の足で立つ

主なる正義
粘土で形作られた
成り立つには
爪を立て
刃物で傷を
資本主義は要らない
共産主義は要らない
社会主義は要らない

お金は要らない
携帯は要らない
テレビは要らない
ねえあなた
みみから血が出るの

天と地を規定し束縛する主なる正義
火の点いた太陽
さっぱりしたまるい月
天と地が向かい合う
無限と極まり
目が覚め目を閉じる
そもそもみな空夢

22:28 2012/04/16日曜日

2012年4月15日日曜日

ねえあなた まともに貴方の言葉を聞いた事がない

言葉は貴方が作る
深い森があり深い海がある
森に分け入り深い海に沈む時
眼差しが光となり其の闇を照らす
追い詰められ張りのあるフォーム
のんびりと弛(たる)んだ腹
世界中の精神病院が結束した隔離文字
言葉は貴方が作る
爽やかな風を送る
言葉は清く浅い川であればいい
薄っぺらな作りの真実
性能の悪いブレーキやアクセル
世界中の本棚に並ぶ読めない文字
近い、と揺れ
遠い、と放り投げる

ねえあなた
まともに貴方の言葉を聞いた事がない
言葉は貴方が作る
言葉は私が作る
貴方と私の寝床に必要性があり
貴方と私のお皿に寛大な果実を載せられない

ねえあなた
言葉に深い森があり深い海がある
森に分け入り深い海に沈む時
眼差しが光となり其の闇を照らす
朝になっても窓を開けないで
すっかり見切りを付けた夢
ねえあなた
まともに貴方の言葉を聞いた事がない

23:55 2012/04/15土曜日

2012年4月14日土曜日

ねえあなた 白い広がり

確実な道は空しい
日の赤に指先を染め
白い広がりを

幸せに7つの法則
幸せに虹の法則
ダイアモンドと闇の法則
ねえあなた
法則とかけっこしたい?

目に見えない大切なものに何があるわけでもない
目に見えなければ大切かどうかわからない
心に窓があり目と呼ぶ
見えないものは心の窓を開いて見る

窓を閉めると部屋の中が
窓を開けると外が見える
窓の外には部屋にいた人がいる
部屋の中の物がある

開かれ続ける窓は窓ではない
しかし締め続けた窓は何処までも窓である
ごめんなさいと言えない事があり
愛した事を隠した事がある

途切れ途切れの息
耐えられない今日此の時此の瞬間
夜が明けない
白々(しらじら)と夜が明ける
するともう暗い夜が見える

ねえあなた
成し遂げた事が無い
声と涙
思うままになった頃
私は咲かない花だった
私は咲こうとする蕾(つぼみ)のままだった
窓を開けた
扉を開け続けた
けれど其処には白い広がりがあるだけだった

21:14 2012/04/14金曜日

2012年4月13日金曜日

ねえあなた 胸に砂を詰めて

カナシミノ食べ物を口にする
尖ったくちびるの狙い
ねえあなた
胸に砂を詰めて
傷つけると言うけれど
貴方を傷つけるのがスキ

個の背骨のカナシミノ
乱暴に引き千切る尖った吸い口
口にするとりぼんがアヤウイ
体付きに合わない余計な顔
ねえあなた
嫌になると言うけれど
貴方を嫌になるのはスキだったから

通り過ぎるバラ色のレストラン
外形を整え
命を猶予される食べ物の物語り
肉の安らぎの場所のあちこちに
惜しげなく咬まれる技術

20:16 2012/04/13金曜日

2012年4月12日木曜日

ねえあなた 金臭い白衣

繰り返し辱められた君
根ざす処と基準の無い罪
不可避な囲い
自らの欲望に追い詰められた白衣
彼は描くイメージと言語を持たない
過去に縛られ権威に属する意識

時代に肯定され小麦粉は
水の泡と砂糖を加えて幸薄く焼く
ねえあなた
カーテンを開ける時は感情を込める
立ち止まると込み上げて来る訳のように
逃げて行く道に降る薄切りのはなびら

ねえあなた
繰り返し辱められ
憂いの囲いの中
金臭い白衣の、愚かな負けのあらすじ
吊り上げた目と錆びて垂れた口元
秩序を失くした形が両足で支えられ、顔に並ぶ

22:59 2012/04/12木曜日

2012年4月11日水曜日

ねえあなた 時代遅れの意志

其の人が生まれ育つ轍(わだち)
時代遅れの意志に従う
似通った酸っぱい余剰
何処までも公然と狂喜する豊穣な才

列車はそうして信じない時の曖昧を走る
人は尾根伝いに何でも忘れる
桜の花の形容は永劫
眠りや日曜日の消滅が惧れでも何でもないように
私も世界も浄化される事より汚れ燃え尽きる事を願う

日の暮れ方海に立つ
ねえあなた
感情は危険に濡れ無情に氾濫する
思想は肩身も狭く水底に住むもの
感情であり衝動であり浮く泡(あぶく)
蛆の湧いたつまらぬものを飲むのはもうよそう

20:49 2012/04/11水曜日

2012年4月10日火曜日

ねえあなた 約束のない春の日に

約束のない春の日に
遠く透かす桜の花びら
とその叙述
空に遠く
しなやかな羽
鳥である事とその困難

ねえあなた
時に貴方は手懸(てがか)りを求める
私は権利や自由より奴隷である事を身の内に納める器具になりたい
背に負う刑罰は可愛がられるだけの
私への関心は手に持てるだけでいい
秋、きれいに足を洗う波
通り抜ける子供の声

15:06 2012/04/10水曜日

2012年4月9日月曜日

ねえあなた 私は言葉を奪われ感情を奪われ貴方を奪われました


名誉を傷付ける常に正しい政府は宙ぶらりん
正しい政府は父と母から目と耳を奪う
それから子供と母親の名誉を傷付けるプロラクチンとオキシトシンがよい母親とよい子供を作る

ねえあなた
間脳視床下部も卵巣も私にはない
切り取られてない
ねえあなた
私は言葉を奪われ
感情を奪われ
貴方を奪われました

常に正しい政府は分別がつかない
プロラクチンとオキシトシンが常に正しい子供と常に正しい母親を狂騒させる
在りもしない回路は医師によって形成される
それはまるで脳科学者が創り上げた物の様で
共認回路が自我回路を制御
一部は封印され、自我が形成されると言います
自我は卵子精子の時代に既に形成されています

他者否定は自己正当化と主張する政府は
人類を滅亡に向かわせる事も正当化
それはまるで脳科学者が創り上げた国家の様です

ねえあなた
間脳視床下部も卵巣も私にはない
切り取られてない
ねえあなた
私は言葉を奪われ
感情を奪われ
貴方を奪われました

21:08 2012/04/09月曜日

2012年4月8日日曜日

ねえあなた 人は誰でも広い海

Philippe Léotard - Je Chante Pour Passer Le Temps 

釣り合いの取れない目
影を描く絵の具に比すれば痛みが続く悦び
床に感覚の模様
終わったように不名誉の影を切り離す
折れ曲がる陰鬱
重ねる無味無心の韻律
ねえあなた
人は誰でも広い海

釣り合いの取れない耳
萎縮病に罹った外皮
死を齎(もたら)す捩(ねじ)れ
人跡稀(まれ)な破損の道
無始無終の韻律
濁った時代、幻日に思いを焦がす
ねえあなた
人は誰でも広い海

23:51 2012/04/08日曜日

2012年4月7日土曜日

ねえあなた 私が悪かった

憎しみは未だ凶器とならず
愛など直ぐに手に入る腐った褒美
つまらない音に終わりが近付く
つまらない小説に生命(いのち)を奪われるのはいや

ねえあなた
私が悪かった

いつも切(しき)りに言ったのに

幸運は荒れた海の底にありそう
鮮やかにひっくり返る生命の青
波の音が明白を拉(ひし)ぐ
否に背かず
されどに支配されず
一片の美は行き帰る

ねえあなた
私が悪かった

いつも切(しき)りに言ったのに

21:01 2012/04/07土曜日

2012年4月6日金曜日

ねえあなた 貴方が書いた歌は好きだわ

ねえあなた
第二次世界戦争は
アヘン売買商人がアヘンの代わりに日本を売っただけの話
電力会社の原子力実験場
悪魔の栄光ノーベル賞
湯川秀樹は原子力委員を辞めた
止めるべきは人間であった其の事

ねえあなた
朝鮮半島はハイエナと理化学研究所の出会い
原子に力はない
核にあるのは破滅の種子
欲望の運河に白い腹を見せる魚が浮かぶ
今ではもうあらゆる文字に力が付く

ねえあなた
果実は実らない
果実は熟れない
貴方は春を待つと書いた
貴方に春をあげたいと思う
今年の春に花は咲かない
花は散らない
貴方に春をあげたいけれど
私にも春はない

貴方は貴方の時代の視線で
私は私の時代の視線で
180度の視野を持ちながら
30度の視界の中で生きた
私は時代の形から抜け出せず
貴方に辿り着く事が出来ない

ねえあなた
貴方が書いた歌は好きだわ
背丈は違うし
従うものが違う
貴方の声は初めから明らめている
貴方の目は初めから何も見たくはないと言っている

21:28 2012/04/06金曜日

2012年4月5日木曜日

ねえあなた 触ってほしい

花を飾る花瓶が
聞いた事のない言葉に潜った
間々定めの方へ向かうのは仕方なく
見た事のない形に
我、床に被(かぶ)さる
離れられない人
元に戻る日を誰にも
洩らしてはいけない

ねえあなた 
幸福は短縮形
切り刻む風
湖の上
赤いボートの囲い
其の中に住んで
しがみついてみたり
ぶら下がってみたり
ふたつの鎧(よろい)が籠(こも)るには
定まらない波

未熟児は清潔なガラスの箱の中
詰め込まれる粉ミルクと液体
私の好きな湖
さざめきがむしゃらに
ねえあなた
触ってほしい
傷つけてほしい
この内側
透明で差し障りのない場

15:35 2012/04/05木曜日

2012年4月4日水曜日

ねえあなた かもめよ

かもめよ ねえあなた
今日も免(まぬが)れない空を飛ぶ
其の下
私は生き
貴方は逝(い)った

不具な上に急ぐ
捨ててもいないのに
記憶は
ありふれた夕暮れ
胸に悲しみさえ成立させない

かもめよ ねえあなた
地上の一切は荒れ果て
何処かの誰かと費やす
息と時
美しく染まる波の上辺

いつもかもめは
獣(けだもの)と私のような隔たり
ばらばらに売り
割り当てて拭い去る
遠く懐かしい潮の記憶
幸運を追い求めた海

ねえあなた かもめよ
咲いては散る春
私は生き
貴方は逝った
突然の沈黙は素敵
もう私の首を絞めていい

15:18 2012/04/04日曜日

2012年4月3日火曜日

ねえあなた 桜が咲く頃に

ねえあなた
桜が咲く頃に咲かない
誰もいない何もない春の話
名実相伴う純潔
無駄に通じる女と男の間を
深い波線が走る

ねえあなた
桜が咲く頃に合わせて心が迷う
夢のように抱き合った
中位いの傷に
差す光
散る花

ねえあなた
桜が咲く頃一つに重なり
ふたすじの道を死に向かう
そうしたいと思ってもどうにもならない手足
ほんの少し抱いて
そして今は踊りましょう

誇りは夕暮れに留(とど)め
疲れて恨みに仕える
ねえあなた
桜が咲く頃にただひとり
桜が咲く頃に貴方から自由になりました

21:53 2012/04/03水曜日

2012年4月2日月曜日

ねえあなた 亜米利加、立ち止まると其処に砂漠が

貴方の愛を勝ち取りたい
謎のような言葉
焦げつく罪の訛(なま)り
思いがけなくふしだらな
ありそうなくらいにふしだらに

ねえあなた
涎(よだれ)は何(なに)に影響するの?
冗長に勝る徒(むだ)が流れる国家の首筋
亜米利加は全速力で走った
何故だか分かる?
立ち止まると、其処に
砂漠が
愛国を叫ぶ声が真に迫るのは
皆が私生児
誰もが異邦人
意地の悪い他国の純潔愛好癖
受容し受容し
走り続け走り続け
疲れたと言えない国と人

ねえあなた
私は忘れない、貴方は私の憧れだった
貴方の愛を勝ち取りたいと願った日々
祀(まつ)り上げては葬った言葉
熱く重い罪の鉛は今も日本の何処かの港に
荒れて不埒(ふらち)な
憂えて顧みる海に

22:37 2012/04/02月曜日

2012年4月1日日曜日

ねえあなた 亡(ほろ)びてもかまわない

受け流すのは苦手
曖昧(あいまい)な茂みには何もない
群れを成すのは苦手
立証する癖
測れないものを測りたがるちっちゃい冒険装置
ねえあなた
正しくないところに揺れるすみれを知っている?
一面に咲くむらさきの花
ちょっと酔っ払って亡(ほろ)びてもかまわない

どうでもいいから開けてみる?
分けの判らないゲームのワインボトル
セックスと飲酒は祈りに似ている
制御不能の意志
ねえあなた
眠りは大きく成り過ぎても小さく成っても向かい合えない
あっちへ行ってもこっちに来ても瞼(まぶた)が結べない

寝(い)ざとい
寝穢(いぎたな)い
暗くなるまで箱の虫
明るくなるまで理由の盾(たて)
ねえあなた
あっけなく終わる単調な韻律
きちきちの身ふたつ模(かたど)った人

22:59 2012/04/01日曜日

寝(い)ざとい・・・目が覚めるのが早い(目ざとい)、見つけるのが早い
寝穢(いぎたな)い・・・寝坊である