水に溶かしてしまうと何となく何も無かったようで
くちびるに入り込むとすっぽりそうなろうとする
何もしないでいると先の尖った刃物を内に収めて痛みを惜し気なく捨てる
分け入ると寝汚(いぎたな)く眠ってしまう
迷いは決める事よりも完璧足り得る
浮かんでは消える雲
迷いは事の始まりと共に墨のように滲み手をすり抜けては色を塗り変える
起きると貴方がいなくて
眠る時も貴方がいなくて
一日は私のものでした
取り留めの無い私は定められた私を求めました
解き放たれて在る事は解き放って在る事ではありません
私は私を解き放つ事が出来ませんでした
足りないものが有る事を知っていました
22:36 2011/06/09木曜日
Good-bye to All That ⅩⅣ Robert Graves 成田悦子訳
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ⅩⅣ夏の進行と共に爆弾の新しいタイプや塹壕‐迫撃砲、より強烈な砲撃、改良されたガス‐マスク、規律の全般的強化がやって来た。僕達は新隊の第一大隊と合流し、比べてみると案山子のように思えた。僕達の大隊はカムブランやキュアンシ塹壕から出て行った、ベチューヌの兵士宿舎や隣接する村々共々。この時まで僕は第一分割の悲観論を...
2 週間前