Within Temptation - Covered By Roses (lyric video)

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精神分裂病検査のない違法措置入院、逮捕状のない大阪拘置所違法24日間拘留

私は、文部科学省脳科学研究戦略推進プログラム、理化学研究所人体実験被害者です。法務省、大阪地検、大阪高検、米子地検、大阪簡易裁判所、最高裁は、捏造社民党名誉毀損事件を画策、家宅捜索礼状のない家宅捜索、逮捕状のない大阪拘置所違法24日間拘留によって、自民党、公明党、社民党、共産党、学者と全大学、全企業、全官公庁による窃盗、夫殺害、株不正売買、米子市養和病院違法措置入院、40にも及ぶ違法有料ブログ解約、厚生労働省、医師会、歯科医師会、看護士会、介護士会、各政党と党員、キリスト教、天台宗、創価学会、幸福の科学、ものみの塔など宗教法人と信者による音声送信とストーカー、嫌がらせ、自民党社民党によるOCN、EDIONenjoy違法プロバイダ解約等の証拠隠滅を行いました。私は、詩人、エッセイストでもあり、翻訳家でもありますが、私の詩、エッセイ、翻訳詩、翻訳小説、翻訳文を、日本政府は、世界中に売っています。

プロ以上の翻訳を成田悦子

  • Good-bye to All That Robert Graves 成田悦子訳 - しかし3、4人を除いては、誰も大隊司令官によって直接推奨された者はいないだけでなく、隊或いは師団の隊員への攻撃をする間に自ら名を上げた、さもなければ誰もが新陸軍大隊か他の連隊に送られ、僕達は依然として叙勲されなかった。僕はたった3つの例外だけ思い起こせはする。表彰の通常の予備割り当て、僕達が引き受けた犠牲者をよぅ...
    1 週間前
  • Good-bye to All That Robert Graves 成田悦子訳 - しかし3、4人を除いては、誰も大隊司令官によって直接推奨された者はいないだけでなく、隊或いは師団の隊員への攻撃をする間に自ら名を上げた、さもなければ誰もが新陸軍大隊か他の連隊に送られ、僕達は依然として 叙勲されなかった。僕はたった3つの例外だけ思い起こせはする。表彰の通常の...
    1 週間前

2011年6月30日木曜日

くすぐったい季節

何に言い換えても代わりになるものがない
引っかかりを失った水は流れることしか知らない
生まれた年は数えない内に忘れる
露に濡れ夏草を踏んだくすぐったい季節
理想から離れ堰き止められた殆ど

でたらめを約束して淡く染まる
過ぎた一日に溺れ甘い果肉を愛(いつく)しむ
惜しげもなくいない貴方の側にいられたら
泣きたくなる理由など見当たらない

逃げ場を失っても階段に座って一日を咎めず
広々とした路上に出ると水溜りに私を写し私を見つけられればいい
人に知られたくないことは何もない
桜に散り月に冷める心残りの季節
心を離れ消えた殆ど

22:56 2011/06/30木曜日

2011年6月29日水曜日

描くと

描くと致命的に曲がり己が砕け
わざわざ色に汚れ
色に仕える
線に苛立ち線を待ち焦がれ
点に戻るに姿は変わり果て
白に戻るに色は色に囚われ

続きを明日書いておきます。
23:29 2011/06/29水曜日

あなたがほしいとき

あたしあなたがほしいとき
誘うようにはしない
欲しいあなたを求めるとき
あたしとても飢えているってことを知らせたい
あたしは渇いているってことをぽつんと言ってみたりもしない
恋をするとき
からだが欲しいのか
心が欲しいのか
どちらかをどかしてあなたを抱き締められるかどうかなんて考えない
何処かにあいを語るのに都合の良い答えがあたしとてもあるようには思えない

あなたがほしいとき
あたしを大事にして清純を装ったりしない
あたしが海から獲れた生き物で
あたしのために張りめぐらされた網に引っかかり
あたしが捕らえられた昔を思い出して
巧みにあなたを避けたりしない
傷ついてもあなたを抱き締める
傷つけられてもあなたにかまわず抱かれたい

恋をするとき
からだが欲しいのか
心が欲しいのか
あなたをお皿に盛り付けてナイフで切り裂いてフォークで突き刺して調べてみるかも知れない
うっとりあなたを見ていて子供じみた嫉妬に突然打ちのめされる
あたし、さよならは突然言いたくなるの

23:59 2011/06/28火曜日

2011年6月27日月曜日

手を見て下さい
もっと見て下さい
手の傷を見て下さい
もっと傷を見て下さい

傷を見て貴方は傷に囚われる
傷は私であるのに
貴方は私が負った傷に唯囚われる
傷は私が負った傷で傷は私であるのに

西日の中では鏡に映る数え切れない傷は
やがて消えることの印のようです
通り過ぎた人に問われたことも空に書いた絵のようです

私を纏(まと)めて
私を踏み越えて
貴方は私の傷を見ている
私は傷であるのに

20:41 2011/06/27月曜日

2011年6月26日日曜日

雨が折れる

雨が降ります
雨は地に折れます
雨が降ります
雨は傘に折れます
雨が降ります
折れた肩に雨が折れます
貴方の折れた首に雨が折れます
雨が降ります
雨は屋根に折れます
雨が降ります
雨はつや消しガラスに降ります
雨が降ります
雨は白い壁に降ります
雨が降ります
雨は椿の木に降ります
雨が降ります
雨はアジサイの花に降ります
雨が降ります
石の上で雨が折れます
雨が降ります
土の上で雨が折れます
土の上を雨が流れます
折れた道の上を雨が流れます
幾つにも折れて雨が流れます
折り畳んだ傘の雫が貴方の折れた体に流れます
貴方と私の折れて絡めた指に雨の雫が流れます

22:09 2011/06/26日曜日

2011年6月25日土曜日

脳科学認知科学

ネクタイで、それともベルト
刑務所の便器や洗面器やノブ
ひねって、回して、背骨に杭(くい)を打つ
他人に便利なだけの自らの縊(くび)れ
隅々までくねらせて、折れ曲げて血管と神経
マグネットで引き寄せられるの殺意は
間切れるのは度を越したマゾフィズム
それともサディズムによる神経と脳の糜爛
脳科学認知科学砂の言動の最大振幅の変化に心底敬服

見上げる
振り返る
違うことが待っている
うつむく
かしげる
うな垂れる
違うことはもう起こらない
悲しみと悦び
願いと失望
夢とまぼろし
首に飾りを付けたがる女
首輪を嵌めさせたがる男

隅々までくねらせて、折れ曲げて血管と神経
マグネットで引き寄せられるの殺意は
間切れるのは度を越したマゾフィズム
それともサディズムによる神経と脳の糜爛
脳科学認知科学砂の言動の最大振幅の変化に心底敬服

23:01 2011/06/25土曜日

2011年6月24日金曜日

日差しは十分であるし 日陰は何でも備えている

座ると私の場所をどの割合にすれば良いか決めて
ただ座っている
じっと座っている
足りないものは足りているから足りないと思う
日差しは十分であるし
日陰は何でも備えている

座ると私の場所は世界になる
定めは星と星
私と貴方の間にある
私の部屋に貴方が訪ねて来た日に
物語りのあらすじは決まっている
ありふれた舞踏は屋根の下で始まり
似ている声を探し
似ている足を探し
誓いを立て道を急ぐ

私が座ると其の場所は明るくなる
何が滑稽で何が憧れか
何が朽ち何が普(あまね)く行き渡るか
繋がらない自由と治めない安心で周りは満たされる

11:55 2011/06/25金曜日

人形の記憶

既にあるモノの道を踏んで歩く
頬に慎みを
指先に破綻を
海を形成するのは災いと告白
愛を形成するのはオールオアナッシング

慰めるその言葉
燃え切らない手紙の文字
人の形を玩(もてあそ)んで
喪くしたのは石や砂
崖に骨を埋めたり
堪え切れずに許し合ったり

青く晴れた空に恥ずべきことは何一つないと云うのに
終わりを告げる紙を貼り出さなければ続けてしまう
ずれては美しく彩り
其処からの記憶は途絶える

23:54 2011/06/23木曜日

2011年6月22日水曜日

道を閉ざされたら

ぽつんとあること
ぽつんと言うこと
ヒトとしての道は閉ざすこと
わたしの窓には鉄格子がはまっている

生まれつき具わらない
ひっくり返らない
点を打って線を引かない
言葉は一つでよい
点で表してはならない
学校を手で表す
学校には行きたくなくなる

目を奪わないで
耳を奪わないで
手を奪わないで
足を奪わないで
具わらない理由でわたしから奪わないで

そらにぽつんとあること
波打ち際にぽつんとあること
ヒトとして喉を潤わさないこと
わたしの舟は鎖でつながれている

22:33 2011/06/22水曜日

2011年6月21日火曜日

一人

この長い一人の身
死するまでの
闇に文字を引っ掻き
水面に絵の具を垂らして掻き混ぜる

私の眸(ひとみ)の中に有って欲しいのは火
手の中で必至に握リ締めているのは筋の通らないものみな
包装用紙を開けて窓を開けると
叶った朝や夢見る時が何処かにめり込んでいると思ってしまう

この長い一人の身
死するまでの
時に至純を刻み
文字に道筋を問う

23:59 2011/06/21火曜日

2011年6月20日月曜日

人は泥に沈む

人を憎み
人の目を憎む
人を憎み
人の耳を憎む
人を憎み
人の口を憎む
人を憎み
人を憎む
困難にいのちを捧げない

ぼんやりした果て
夜には声が頼りで
夜には羽にならない皮膚が頼りで

夕映えの中で目を閉じ
眠りに就いた日々の
余所余所しい憂い
こわばったいのち

人を憎んで
人は狭く
人を憎んで
人は惨(むご)く
人を憎んで
人は拗(ねじ)け
人を憎んで
人は泥に沈む
困難にいのちを捧げない

21:53 2011/06/20月曜日

2011年6月19日日曜日

夕べに

花は大空の模様に移ろう
蜜は見放した潮に満ちて干る
蜥蜴はやわらかい体をくねらせて
夕べに私は心をくねらせて
ひとりでに退く波

砂の上身に沁みて久しい
浜辺の千鳥はほかと違う足をしている
不完全な影
醜いものの卑しい片寄り
人差し指で潰すと偽りが滲む

22:36 2011/06/19日曜日

2011年6月18日土曜日

感性は知性を上回る

夜を連ね
地図を広げる
道に沿って築く曇りのない囲い
容姿(カタチ)を整えた清らかな流れ

心底冷えて
胸の漣
熱く揺れる
一本の線上、限られた
注ぎ込まれ響く音

目から織り込み
耳から汲み取る
定められる口の形

23:27 2011/06/18土曜日

2011年6月17日金曜日

無限軌道

事実私は此処にいない
此処にいたい
此処にいるのに此処にいると認められず
私自身も此処にいたと認めることが出来なかった

私は家にいた
私は家の一人であると思うこともなく
家の一人として認められることもなかった
私は家の一人であることを願った

私は家を去り
私は家を作った
私は其の家にいた
私の其の家は私が作った家であったが
家の一人であることを知らなかった私は
家というものが分からず
家の一人一人がどういう意味を持つのか分からず
私は作った家の一人になることが出来なかった

私は此処にいる
「私は此処にいます。」と貴方に告げた
貴方は私が此処に存在することを否定する
貴方の周りの誰もが私が此処に存在することを認めない
私は此処に存在しながら
人としての存在を認められることはない
すると真実は何処にもない

人が私の存在を認めなければ
私は今此処に存在することを許されず
私が貴方を愛することも愛したことも偽りで
貴方は其処にいながら私を見ない
貴方に振り返られない私は私として存在しない

私はいないのではなく
此処にいる
私の存在を認めない
私の存在を押し潰す無限軌道
私の往く道に私の存在の理(ことわり)がある

事実私がいることを認めない貴方と其の周り
私には私の真実があり
私の真実は誰にも理解されない
真実に貴方と貴方の周りの証言は要らない
真実は誰が認め誰が認めなかったかで決定されてしまう

今夜私の窓辺に月が見えます
遠い貴方の窓の月と私の窓の月が同じでも
貴方は私の存在を知らず
私は貴方の存在を知っています
貴方は私の存在を認めず
私は貴方の存在が全てです

22:54 2011/06/17金曜日

2011年6月16日木曜日

条理の舟

血に刻まれる流れ
契りを束ねた水塊
ずっと昔
道を辿ると
憂いに傾き
私は坂に立ち止まり
空は青く遠く白く

私は湖に下り
せせらぎに耳を傾け
小さい舟を乗り捨てました
水を境にする
それは空しい箱を開けるようで
目覚めた昼にモノのカタチは変わるようで

此処に在る事
それは頼りなく
動かない空
動かない窓の外の景色
押し詰まる流れに
見失う条理の舟

20:34 2011/06/16木曜日

私の詩や記事の一部が、2004年、私が詩を書くようになってから、何度か皇室の歌会始の短歌に使われていると思ったことがありました。
中原中也賞受賞者は、何人か、私の詩を盗んでいます。
盗作専門の中原中也賞を宣伝するユリイカという詩や詩の批評を読むと、盗まれた私の詩が載っていたりします。
そういう本に登場する詩人や批評家は、多くの詩人が盗作されて泣いてきた事を知っていながら、くだらない愚にもつかない詩を毎年のように優秀作品と評価しています。
自分で詩を書く詩人が詩を公開、出版出来ない、それが日本の出版界の在り方であり、詩を公開している詩人達は盗んでいる詩人であるということも出来ますから、買わないそれこそ私達の最高の抵抗です。

私から盗んだ詩を先日行なわれたコンサートで歌った歌手がいます。
其の曲が最後になったそうですが、客がコンサート会場から曲が始まると退席しました。
私が私の詩が盗まれて使われたことを書きましたので、其の事が多くの方々に伝わった為と思っています。
盗んで来た詩人の本は買わない、CDも買わない、その運動を盛り上げ、自分で詩を書いて来た詩人が詩を出版できる時代が来るよう、私も頑張ります。

2011年6月15日水曜日

ただわけもなく日は過ぎ
ぽつんぽつんと空の真ん中
恵みのない答え

私の目印は刻まれた目鼻
形の定まらない口の先
人形に許されない喪章

地底には食い違う傾きがあり
あらましは地表で歌う

23:17 2011/06/15水曜日

2011年6月14日火曜日

汚された部屋

うすくれないの乳房の
止まるしるし縫合の
歩道のあすふぁるとに
うなだれて歩いた
影を失い肉体を失い
心を失った

小さな箱の中に入った貴方
汚された部屋に青く横たわる人
抱き締めても抱き締めてはくれない
捨て去られ
置いてきぼりにされて

歩道のあすふぁると
ごみや靴、腕や膝、紙袋やバッグ
私はその内の何処かにいた
貴方はその内の何処かにいつもいたはずなのに
貴方は何処にもいない

22:28 2011/06/14火曜日

2011年6月13日月曜日

忘れて

忘れたら
忘れたままで
紛れ込む小鳥も
失われた場面も

忘れられたら
忘れて
此処からの逃げ道も
そよとも揺らがない姿も

忘れないように
氷れる頚飾
罅を入らせて
散散(ばらばら)

22:52 2011/06/13月曜日

2011年6月12日日曜日

たったひとり

つくえのうえ
追い求めるものもなく
何処に至る程もなく
遠くの音
ふいに吹く風

たったひとり
たったひとり
思いが途絶えると
たったひとり
幸せが途絶えると
たったひとり

滴(したた)る雨だれ
窓辺によると呑み込むこえ
だれにも知らせない
だれにも知られない
だれにも知られたくない
つくえのうえ
閉じるノート

22:08 2011/06/12日曜日

逃げ道

凭(もた)れかかる席
芝居染みた終わり
席に座る私と
立つ貴方
席を譲らない私
席を譲って欲しいと言えない貴方

背骨を合わせると蝶になり
換骨を合わせると蝶になる

太陽の無い世界
追い求めるのが七色の夢である訳でもない
なおざりな視点で何となく
逃げ道を探しても私に見つかる
身を隠す場所は私の中には見つからない

23:55 2011/06/12日曜日

2011年6月10日金曜日

切り紙:鳩山由紀夫が大阪拘置所で切り取った胸

筋道の無い瑕(きず)を辿る
崩れた胸のカタチ
偏った乳首
切り紙のように乳房(にゅうぼう)を切り取られた大阪拘置所の血塗れの床

陽がのぼり陽が沈む
あなたが順に追った私の血潮
乳房に肖(に)せて掌(てのひら)を重ねると
熟さない果実のよう

理由の無い瑕
明日(みょうにち)も明後日(みょうごにち)も夜を連ね
塞ぐことの出来ない海に沈む

23:44 2011/06/10金曜日

2009年九月二十七日から鳩山由紀夫、小沢一郎は毎日新聞社、共同通信と共に、私と家族の住所氏名精神分裂病(私は精神分裂病患者ではない)の個人情報を伊藤忠exciteの全てのニュース記事にばら撒き、2009年九月三十日、アメリカでトヨタの大量リコールがあった日に、私に対する逮捕状の無い逮捕を行い、大阪拘置所に拘留許可、拘留延長許可も無く24日間という違法な期間、拘留しました。
福島瑞穂と中北龍太郎大阪社民連弁護士の運営する「鳥居正宏のときどきLOGOS」を使った名誉毀損事件は、日本政府と伊藤忠カブドットコムによる株不正売買、自公政権による不正措置入院、詩や記事の共産党、社民党、各新聞社、出版社。NETメディアによる窃盗盗作の証拠隠滅の為に捏造されました。
私のブログは言われている時には既に自公政権・安倍晋三・麻生政権が不正に削除非表示し、ありませんでしたから、記事を書くことは出来ませんでした。
ブログがないのに、捜査を行なったと大阪地検、大阪府警は大嘘をNETの右翼サイトやくざサイトに書き込んでいます。
大阪拘置所拘留までに一年三カ月間かかったというだけで、名誉毀損、誣告罪が成立します。 

2011年6月9日木曜日

迷い

水に溶かしてしまうと何となく何も無かったようで
くちびるに入り込むとすっぽりそうなろうとする
何もしないでいると先の尖った刃物を内に収めて痛みを惜し気なく捨てる
分け入ると寝汚(いぎたな)く眠ってしまう

迷いは決める事よりも完璧足り得る
浮かんでは消える雲
迷いは事の始まりと共に墨のように滲み手をすり抜けては色を塗り変える

起きると貴方がいなくて
眠る時も貴方がいなくて
一日は私のものでした
取り留めの無い私は定められた私を求めました
解き放たれて在る事は解き放って在る事ではありません
私は私を解き放つ事が出来ませんでした
足りないものが有る事を知っていました

22:36 2011/06/09木曜日

2011年6月8日水曜日

海の向こう側

白い壁には身の渇きがぶら下がります
色は光ではありません
花の色は夜風を含んで匂いと共に有り
花の色は感覚ではなく過(よ)ぎる影

雨が降る日は濡れて海辺を走ります
ツバメは目を瞑(つむ)り同じ方向へ急ぎ
道は突然途切れ
戻る場所も往く場所も無く
ツバメと共に途切れ

海の向こう側には貴方が住んでいます
貴方が朝にはパン屑だらけにして出かけたテーブルの上を思います
夏のテーブルクロスと椅子のカバーを手縫いして私は貴方といようと決めました

人の形は夜明けに光と共に失われるのでしょうか?
花の形と色は崩れずに壁に渇いてぶら下がっています
貴方はいつ灰にならなければならなくなったのですか?

22:22 2011/06/08水曜日

2011年6月7日火曜日

入れ物

入れ物を買いました
幾つも買いました
入れ物には、何かを入れなければならないと考えました

入れ物に入っているのは、
勿忘草と蛍蔓(ほたるかずら)を間違えて買った時のメモ用紙や、
長い間切った紙で間に合わせた付箋紙、
針や鋏(はさみ)、

法廷に立つ日の靴は傷だらけでした
着て行く予定のスェードのコートはライターで焼かれました
道具は正しい教えや正しい道に備えられています

私の入れ物は欠けて損なわれた物で満たされ
私は欠けて損なわれていることで満ち足りようとしました

重い戸を閉める時
部屋にはがらんとした、
私のいない、
私の言葉や私の足や手のないがらんとした、
並べることが出来ないもの、
無いということ、
在ったものが去るという
貴方は眠ったままでした
貴方が出て行く私を抱いたまま離さないことを知っていました

入れ物の中に入れて整理出来なくなった私は
店の角で、
淋しい交差点で、
歩を進めると、
それは海に船を出し漂うことでした
人は汚れて丸めた紙のようで、与えられた波間に浮いては沈みます

23:12 2011/06/07火曜日

2011年6月6日月曜日

青を伝うと海に出る
砂に印を刻み
衣服を着せた器物
偽りなく埋もれ
途切れ途切れ足跡(あしあと)

不確かなものはこの場所に集まる
確かなものはこの場所では身を持ち崩す
自由に掛け回る人はこの広い場所では跪(ひざまづ)く

青がねじれひたすらに岸へ
遠ざけた声
鳴き止まない海鳥
戯れで寄せ憂えて返す潮

21:40 2011/06/07月曜日

2011年6月5日日曜日

時のなりゆき

千切れた人形の腕は死んだ人の腕のようで
分かれた道のようで
縫い合わせない引き返せない
私は何処にも行かない
何もしない
此処でいい
椅子のうえ

砕けたこころは元に戻らない
砕けた骨は繋ぎ合わせない
砕けたガラスは見失ったわたし
散ったバラは失くした眼球(め)

生まれた家を捨てて
生まれた家は崩れて
古いレコードや陶器の人形や銅の手鏡
旅立つ日にわたしであることを知らず
置き忘れ見失った骨組み

毀れた幸せは拾わない
値打ちがないわたしを拾い集めて紙に書く
私は何処にも行かない
何もしない
此処でいい
椅子のうえ

21:49 2011/06/05日曜日

2011年6月4日土曜日

罪のない者を殺した日本政府へ

死んだ人のために
自由を捨てよう
自由に歩かない
自由に立たない
自由に座らない
貴方が死んだのだから
卑しい私は存続より退場を
死んだ人のために
色を洗い流そう
ファンデーションに薄い口紅
貴方の指が触れた頬のくれない
死んだ人の欲しいままに
落とす肩
物を言わぬくちびる

死んだ人のために
捨てるものがあれば皆捨てよう
笑顔を捨てよう
歩道の亀裂に食べた物を吐き捨てよう
死んだ人のために
嘆くことを許されないないのなら
刻もう悔やみを

22:44 2011/06/04土曜日

2011年6月3日金曜日

簡単に乱れるには
浜辺や砂場の砂のような
水を含んだ波打際の砂のような
渇いて踏み破る砂のような

ヒザノウシロノクボミ
レールが二本
小さな私が住んでいる

そよ風が吹いていた
人に隠れて
人を持て余して
昼顔の咲く砂浜
砂にスワレバ夜が来て朝が来て

22:56 2011/06/03金曜日

2011年6月2日木曜日

恋人ではなく他人

どうして貴方は隠れるの?
ありそうな幾つもの理由を挙げて確かめる
庭の木、其処に隠された秘密を風は教えない
話すと恋人
或る程度他人
酔いが冷めると汽車の汽笛が聞こえる
眼が冷めると貴方が横にいる
変な気分にさせるのが心苦しく
ぽこぽこにしたい気分
「いいですか?」
「切り捨てたい」
其の気分

いつも退屈が恋を台無しにする
トランプを繰るとバラ色の人生は目の前
屋根には心の拠り所が住んでいるの
守りたい陳腐を漆喰に塗り込むと家庭が出来る

非現実的な恋と屋根からの逃避
乳房の弾力の喪失は爆撃機の墜落に似ている
「かすり傷だから大丈夫」
「ナイフで切り捨てたい」

23:36 2011/06/02木曜日

2011年6月1日水曜日

私のライン

そういう日は海に行き
雨の降る日は
雨に打たれて
媚びるように纏(まと)わる雨に濡れ
私の成り立ちを覗き込む

午後八時には時計が時刻を知らせる
飾り気のないこの部屋
一日一度だけコンパクトな現実の表示
遮るもののない私のライン
躊躇わずに作った私のライン

夕暮れには海に行き
雨の降る日は
行き着く先を決めずに
雨に打たれ
私のラインが崩れるように
私のラインが消えるように
強い雨に打たれ
私の成り立ちを消したい

23:04 2011/06/01水曜日