雨は空に手放され地の痛みをぬぐう
こころから去れずに痛みに曲がる
ふぉるむは雨を受け容れ、こんなふうに崩れ
感覚のない意志だけ雨の中につっ立つ
蔽(おお)えないほどおんなのからだ
上がらないでほしい
絶えず地と交わり
胸の内、涙を留(とど)めてほしい
ひそかに古い形を崩し
硬いものをやわらかく崩し
みだれてふさわしく地に落ち
雨は
花瓶の中、打ちのめされしなびたおんな
蔽えないほど朽ちたこころ
生きるにふさわしいか
風がざわめき、さざなみを立てる
久しい宴との決別
降り続けてほしい
授けてほしい
地にあふれ、ことの初め人の初め
救ってほしい
雨に
9:45 2011/09/22木曜日
Good-bye to All That ⅩⅣ Robert Graves 成田悦子訳
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ⅩⅣ夏の進行と共に爆弾の新しいタイプや塹壕‐迫撃砲、より強烈な砲撃、改良されたガス‐マスク、規律の全般的強化がやって来た。僕達は新隊の第一大隊と合流し、比べてみると案山子のように思えた。僕達の大隊はカムブランやキュアンシ塹壕から出て行った、ベチューヌの兵士宿舎や隣接する村々共々。この時まで僕は第一分割の悲観論を...
5 週間前