未だ残っている花
未だ残っているわたし
わたしはそこにいなかった
わたしはそのときにいなかった
わたしは花を手に持っていて
こころもなくそこにいた
わたしは花の色も想わずそこにいた
わたしは花の語る言葉を知らずにそこにいた
わたしは白い紐を巻きつけては壁に花を吊るした
そして翳(かげり)と光りがひとつになる黄昏
渇いた花がわたしのそばに有るのを見た
わたしの胸が感じるように
わたしのこころが赤い血を流すように
花を贈ってくれた貴方(ひと)がいたの憶(おも)い出す
壁に花を吊るすのはやめよう
わたしは今もここにいない
わたしは今も血を流す意味が分からない
わたしは今も血を流す痛みを知らない
わたしはもう花を手にすることはない
わたしに花を贈った人はいない
わたしはもう花はいらない
乾いて散らない花もいらない
20:40 2011/07/05火曜日
未だ残っているわたし
わたしはそこにいなかった
わたしはそのときにいなかった
わたしは花を手に持っていて
こころもなくそこにいた
わたしは花の色も想わずそこにいた
わたしは花の語る言葉を知らずにそこにいた
わたしは白い紐を巻きつけては壁に花を吊るした
そして翳(かげり)と光りがひとつになる黄昏
渇いた花がわたしのそばに有るのを見た
わたしの胸が感じるように
わたしのこころが赤い血を流すように
花を贈ってくれた貴方(ひと)がいたの憶(おも)い出す
壁に花を吊るすのはやめよう
わたしは今もここにいない
わたしは今も血を流す意味が分からない
わたしは今も血を流す痛みを知らない
わたしはもう花を手にすることはない
わたしに花を贈った人はいない
わたしはもう花はいらない
乾いて散らない花もいらない
20:40 2011/07/05火曜日