波は片寄り日は傾く
走り出すとなだらかに上り緩やかに下る
道は何処にでも続き
記憶の地勢に日は沈み日が昇る
忘れた人をふと思う
夏の道に草が茂る
秋に色褪せ
やがて来る冬に向け遠い山は色づく
親しみのある木や草に心が傾く
愛する者と分かれる前に分かれの痛みは消して置くこと
愛した人をふと思う
惜しんだかしら?
ほんとに愛したかしら?
人に触れると
遠く離れ隔たる
隔てられる前に
もっと前
傾(なだ)れる前に
使い果たして置きました
肉体や精神や愛や憎悪
14:10 2011/10/20木曜日
Good-bye to All That ⅩⅣ Robert Graves 成田悦子訳
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ⅩⅣ夏の進行と共に爆弾の新しいタイプや塹壕‐迫撃砲、より強烈な砲撃、改良されたガス‐マスク、規律の全般的強化がやって来た。僕達は新隊の第一大隊と合流し、比べてみると案山子のように思えた。僕達の大隊はカムブランやキュアンシ塹壕から出て行った、ベチューヌの兵士宿舎や隣接する村々共々。この時まで僕は第一分割の悲観論を...
3 週間前