高いと低いの間に
囚われて在る私がいる
好きと嫌いの間に
囚われて在る私がいる
従うことと背くことの間に
頼りない孤の僕(しもべ)である私がいる
公けに開かれない窓
街外れ
透き通ったガラスで出来た
閉じた窓
気高く身を保つ
悔いることのない日々
文字が型にはまらずためらい迷う
巣離れしたツバメは帰らない
流行っては廃れる歌も今は消え
グリニッジ天文台が時を支配し
大学がノーベル賞に固執する
神の名で羊の犠牲を強いた
羊は権利と保護の外に暮らし
道に迷わなければならなかった
名と誉れの間に人が居る
名と誉れの間に人の命が在る
確かと不確かの間に羊を囲い
確かと不確かの間で羊の血を求め
自らの肉を腐らせる
悔いることのない羊の日々
気高く身を保つ
21:36 2011/05/20金曜日
Good-bye to All That ⅩⅣ Robert Graves 成田悦子訳
-
ⅩⅣ夏の進行と共に爆弾の新しいタイプや塹壕‐迫撃砲、より強烈な砲撃、改良されたガス‐マスク、規律の全般的強化がやって来た。僕達は新隊の第一大隊と合流し、比べてみると案山子のように思えた。僕達の大隊はカムブランやキュアンシ塹壕から出て行った、ベチューヌの兵士宿舎や隣接する村々共々。この時まで僕は第一分割の悲観論を...
3 週間前