とおいむかし
鳥が隠れ
花が流れ
命も知らず
ひとの傍らに
食卓の柔らいだパン
口に運ぶひと
詳(つまび)らかに明かす頬
机のうえ
埃を被(かぶ)った煩い
尊く明かさない額
とおいむかし
鳥が堕ち
花が剥がれ
私の形に切り抜いて
思いがけなく
ひとの傍らに
俗っぽい流行り歌
諳(そら)んじては退屈を重ね
惰眠を強いては賤(いや)しめ
喪うひと
染まり着く夕照(せきしょう)
とおいむかし
鳥を引き裂き
花を捥(も)ぎ取り
ふたごころも無く
日割れ
23:26 2011/04/12火曜日
Good-bye to All That ⅩⅣ Robert Graves 成田悦子訳
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ⅩⅣ夏の進行と共に爆弾の新しいタイプや塹壕‐迫撃砲、より強烈な砲撃、改良されたガス‐マスク、規律の全般的強化がやって来た。僕達は新隊の第一大隊と合流し、比べてみると案山子のように思えた。僕達の大隊はカムブランやキュアンシ塹壕から出て行った、ベチューヌの兵士宿舎や隣接する村々共々。この時まで僕は第一分割の悲観論を...
2 週間前