1余分な幸福を私に下さる?
奥様の余分なダイヤモンドを白い指に?
私は飛べない鳥?
私は歩くヒト
2筋のない物語り
意味のない話し
手を離し
用意する退屈
3丸めた背中
乾いた唇
指に触れ眼差しで戯れ
大儀に落ちる
4余分な幸福を私に下さるの?
紅を付けて待って
私は不平の化粧を落として
又、色を塗ったり剥がしたり
5弄(いじ)り回した顔で
息せき切って取り入ろうとする
腐ったリズム、だれたメロディー
傾く項(うなじ)
6人は中庸を重んじなければならない
私は駅へ急ぐ
言葉を集め共に染まり
たちまち巡る経緯
7滅びを愛しみ
有るか無しかの線上を往き重ね
明日へ急ぐ
私は性急を先んじなければならない
8偽りをヒトの唇に捉え
水に色を溶く
直向(ひたむ)きを美と心に刻み
私は性急を先んじなければならない
9性急を先んじ中庸を疎んじ
表に立つ
実を捨て傷を構わず
慎みの居を構える
10束縛する首
強がる切れ込み
絡む管
我を封じ人に染まる
11余分な幸福を私に下さるの?
緩やかに成る途途
ひたすら満たない胸に
人並の
12幸福は従う法則
希望の棲む家
靴を脱ぎ窓を拭くと
みたいな灯が消えそこに座っているような
13幸福は通り過ぎた橋
それはそこに置いてある
そこに置いてある
或るものの方へ小さくぶれては何かがあったような
14そこに置いて来た赤い靴
汽車が駅を発ち
船が陸を離れ
そして踊らない女
15中庸を重んじなければならない
皮が千切れるほど踊ってはならない
行く道は平ら
でこぼこを押し切って平ら
16たれか、或る山と谷を知りませんか
躊躇わず身を捨て軌跡をなぞる
蟠(わだかま)りの節を小声で歌う
たれか、或る鳥と物言わぬ雨の夢を見ませんでしたか
17釣り合いの取れた目鼻を取り外し
拗(ねじ)ける女と巻き付く手を作る
迸(ほとばし)る血を盛る
たれか、或る牢獄を知りませんか
13:05 2012/10/26金曜日
Good-bye to All that Robert Graves 成田悦子訳
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その司令官は、軽視によって怒りを買った、直ぐにランダン(ロンドン)へと上り、或る宮廷の役人を通じて、国王ウィリアムⅣ世から勝ち取った、共に結わえられた弁髪の先のリボンの束-記章を着け続けるという連隊の特権を。国王はナポレオン戦争の間、模範的兵役の表彰であらゆる階級に従って着用されるように異なったバジにそれを作った...
22 時間前