2014年1月14日火曜日

「いつかやがて」は阿久悠作詞ではない 56

合唱曲「いつかやがて~30年後の子どもたちへ贈る言葉」
阿久悠

いつかやがて いつかやがて
やわらかな心は石よりも固く
やさしい日差しが剣よりも鋭い時代が
ほんの幾層かの雲の向こうに来ている
詩が銃よりも強く 絵が火薬よりも激しく
言葉が弾よりも人を射る時代が
ほんのひとうねりの波の向こうに来ている

いつかやがて いつかやがて
美しいものを美しいと感じ
まぶしいものをまぶしいと感じ
やさしいものをやさしいと感じ
豊かという意味を問う時
地球は青さをとり戻す

いつかやがて いつかやがて
大地もまた旅をする
ちりばめられた星の彼方に
きらびやかに光る空とぶ鳥が現われて
それもまた空を旅する

毎日新聞社と愛知県教育委員会が埋めたタイムカプセル内に収められていた阿久悠さんの詩です。
この詩が彼の詩だとすれば、本当に才能のない、やさしさも美しさも知らない人だなと思います。
私は、彼の詩にしては、あまりにも幼稚過ぎると思います。
阿久悠さんの詩ではないと考えます。

詩と銃の強さを比較するのは、子供染みています。
詩は強くも弱くもありません。
力と無縁です。
絵も同様です。
絵は、岡本太郎さんが言ったように、時に爆発します。
しかし、火薬のような危険物ではありません。
爆発は「生誕」とでも言い換えられるでしょうか・・・

22:12 2014年1月14日火曜日