2012年4月26日木曜日

ねえあなた  海に彼は真実を軽んじに往かなければならなかったの

ねえあなた
春が私には来たの
夏が来ようとして其の明け方、繋がれた死から抜いた体
涸れて貴方が捨てた花に似ている
海に彼は真実を軽んじに往かなければならなかったの

鬼籍の幸福
ねえあなた
海に彼は真実を軽んじに往かなければならなかったの
女は幸福に仕えたがる
女は男の餌食になりたい

海に彼は真実を軽んじに往かなければならなかったの
とこしえに真実を知る許しを得られない
再び帰る事が出来ないと告げ、正義を行う天
海に彼は真実を軽んじに往かなければならなかったの

ねえあなた
私には朝が来る
夜が来ようとして、其の薄闇に傾けた光
貴方が疲れてかけた言葉に似ている
海に彼は真実を軽んじに往かなければならなかったの

23:34 2012/04/26木曜日