2011年5月25日水曜日

沼地

月日を送ること
死んだ人の整えられない衿のあたり
終わりのないはなし
手で元に戻すけれど
戻すと甦り
又戻す

喜びや楽しみは壁にかけて絵のように眺める
報いは足し算で増え
滑らかに摩(す)れて経るばかりの月日

捨てられません
時の流れに捨てることの出来るものはありません
はいといいえを組み合わせると私を騙せます
案内のない取り留めのないはなし
黙って胸に納めたのは
私ではなく
私に近い私であったから
沼地に足を取られて
私は道具のようであったから

22:18 2011/05/25水曜日