2011年4月16日土曜日

くくむ

余りの日
書き写す
色の無い
景色の無い
時の無い
私その容器の眺め

行き暮れて
操られ
人形
この意図
食い千切ってしまえるなら
血が滲み肉が裂けることを厭いません
貴方をくくむことが出来るなら
生きもしましょう

骨組み
ただそれだけが私ですか
捨てられた肉
それが私でした
欠けた器の
土に埋もれて潔(きよ)く
月に照らされ冷ややかな

貴方のいない
私のいない
春のこのよき日
いっそ密かに
触れる人のない身
瓶の底沈みたい

22:27 2011/04/16土曜日